自戒

今だから・・・今現在、良い仲間に恵まれ、良いセッションに恵まれ、良い環境に恵まれているからこそ言える事なのですが・・・昔の自分のTRPGスタイルは兎に角酷い有様でした。
いえ、「今現在のお前のスタイルは良いものなのか?」と問われれば言葉に詰まってしまう事は否めないのですが、そんな自分が見ても昔の自分は酷かったです。
ここここで晒されている輩を決して指をさして笑えない・・・中村知博氏の書いた『Letter』の「10年前のぼく」とまんま同じ事をずっとずっと思ってた・・・兎に角、どうしようもなく酷いTRPGプレイヤーでした。


「0か1しかないストーリーなんてクソくらえ。予め“答え”のある物語なんて何が楽しいのか」
「PLの葛藤の末に導き出されるからこそ、美しく感動的で、心に残る面白いストーリーなんだろ」
「PLはGMを言い負かすくらい弁が立って初めて一人前。その点お前等なっちゃあいねぇ」
「ちょっとくらい脇道に逸れたくらいで壊れるシナリオを創ってくる・・・アドリブで対応できないGMが悪い」
「戦闘なんて刺身のツマのようなもの。っつーか、ハナから勝てるバランスで組まれた先頭の何が楽しい?」
「◆◆◆なんてやってるからお前等いつまでたってもTRPG技術が上昇しねぇんだ」
「これだから▼▼▼プレイヤーは・・・」


・・・“若かった”・・・そんな一言では決して済まされぬ、暴虐にも程がある日々から脱却出来たのは、つい最近になってから。


要は『ゲーム』。『楽しむ事』が本意。皆で『楽しむ為』にやる事。


それまで、自分が楽しむ為だけにやってきたTRPG。自分だけが満足するシナリオを作ってきた日々。
きっかけはよくは憶えていないのですが、とある経緯からごくごく簡単なTRPGセッションを行う事になりました。GMは自分。皆初心者ということもあり、シナリオはごくごく簡単。ひっかけも捻りもない・・・昔の自分に言わせれば“シナリオと呼ぶに値せぬ代物”。


結果は大成功。
そこには善悪を超えた思想哲学的な物語もなし。そこには場に居るもの全員から溜息がこぼれる程のロールプレイがあるわけでもなし。ただただ普通に、小さな街を脅かす魔物の一団を倒しにダンジョンへ向かい、ただただ倒して終了・・・それだけのお話でした。
けど、自分でも驚くほど卓は盛り上がり、自分でも驚くほどの充足感を得ることが出来ました。
それはまだ、TRPGのノウハウなど知らず、手探りでプレイしてた頃・・・単にダンジョンに潜ってお宝を持って帰る・・・そんなシンプルなシナリオでギャーギャー大騒ぎ大爆笑しながらプレイしてた頃の満足感。


嗚呼何だ。TRPGって、こんなにも簡単で、こんなにも楽しいものだったんだなぁ。久しく忘れていたよ。


そして時は流れて現在。
葛藤やら何やらをひたすらに求め、ツンケンしていたあの頃の経験が全くの無駄になったとは言わないけど、今自分は、初めてTRPGを知った頃の楽しさを思い出し、1月に2回3回のセッションを楽しんでいます。
「どういうキャラをプレイすれば、セッションは盛り上がるかなぁ?」
「このゲームを楽しんで貰うにはどんなシナリオがいいかなぁ?」
「どんなキャラを創れば受けとコンセンサス両立させることができるかなぁ?」
「今度はどんなシナリオギミックでみんなに楽しんでもらおう?」
「今度はどんな演出で笑いを狙おう?」
「もっとみんなに楽しんでもらえるにはどうしたらいいだろう??」
あの頃とは全然違う悩み・・・「自分が楽しめない事への悩み(as不満)」から、「(自分も含めた)卓全体の楽しみの為の悩み」。
決して、今が最適とは言わないけど、少なくとも昔の自分よりは今の自分の方が、TRPGプレイヤーとしては優れていると思うし、何よりも今の方が「ずっとTRPGを楽しんでいる」と言えます。
この趣味が何時まで続くのか分からないけど・・・せめて、昨日の自分より今日の自分、今日の自分よりは明日の自分の方がより良いプレイヤーになっている事を祈り、そしてそこに向かって邁進して行きたいです。


そして、あの酷いプレイヤーだった時代からずっと変わらず一緒に遊んでくれている「新さん坊」氏と「どらんく」氏に、あの頃以上の感謝の気持ちと言葉を。
本当にありがとう。そして、これからも宜しくお願い致します。



 それとは全然関係無いのですが…

 ・『悠久幻想曲 2nd Album』より「ローラ・ニューフィールド」


もう半年だか1年だか前に描いた代物。ちょこっとHD内を整頓してたら出てきたので。このままマウンテンサイクルに埋めちゃうのも勿体ないかなぁと思ってのお披露目。
・・・今見ると、結構描いた本人ですらあちこちにボロが見える辺りがアレなのですが・・・。


話は変わってローラさん。
今でも『妹』キャラの中では他の追随を一切寄せ付けぬ最強のキャラだと思ってます。特に、あの「おにーちゃん」ボイスは、未だに耳にするだけで・・・こう・・・なんというか・・・体が“く”の字に折れ曲がりながら悶えてしまうのを止めることが出来ません(萌
「笑い」にも「シリアス」にも両対応できる設定/性格といい・・・今なお「彼女でなんか1本漫画考えてくれ」とか言われたら、あっさりポンと思いつく程の良キャラです。


・・・・・・・・・何か、久しぶりに『悠久』本とか作りたくない・・・?w >新さん坊