魔法

先日作ったカレーも残りあとわずか。でも炊飯器の中のご飯はまだ結構な量。
「なんとかならんかなぁ〜」と冷蔵庫の中を見ると、えらく昔に半額で購入したホールトマトを発見。しかも消費期限は今月いっぱい。使わない手はないでしょう。


とりあえず、残り僅かなカレーの鍋にそのままドバドバと投入。
カレーの量が5倍に増えました。見た目も悪くありません。
続いて味つけの為にコンソメの素を。ソースも投入。塩コショウも投入。
見た目は立派なカレーが出来上がりました。さて、お味は・・・?


酸 っ ぺ ェ 〜 ッ ! !


た、確かにカレーの味風味はあります。ありますが間違ってもカレーじゃない!
ご飯との相性を考えるまでもなくこれはダメダメです!(汗
「こ、こんなのとても食べられないよ!」と隣で小此木クンも泣き言言ってます。
しかし、それを旨く食わせるのが秋山の魔法。「いいや・・・オレのカレーはこのトマトの酸味がギトギトに出た状態で完成さ*1
続いて取り出すはチーズと卵。「この2つでこの酸っぱいカレーを極上の味に変えてやるぜ!カカカー!*2・・・いえ、別に何をするでもなく、この2つを合わせれば味もまろやかになるかなー・・・っていう浅はかな考えなのですが(w
でも、この予想は的中! ご飯、カレー、チーズ、生卵を合わせてみたら、先程までの嫌な酸味は消えてしまい、逆にうまく合わさって元のカレーより旨くなって
俺様大満足。「フム。チーズとトマトと卵は元々相性の良い組み合わせ。そしてカレーとチーズと卵も相性が良い。山ザルめ、うまいこと思いつきおったわ!」陸奥十も舌をまく出来です。よっしゃあー! 「しかし・・・」陸奥十の目が光る。
「しかしこのカレー・・・こうなってくると『肉』が邪魔になってくるなぁー」
「ああ、オレもそれ思ってたんだよねー! なんっつーか臭いっていうか・・・」

会場が秋山一色になろうとしていた時、またたく間に不満の声が広がり始める。
「フォッフォッフォ、勝ちを急ぎすぎたな! 山ザル! 確かにチーズとトマトと生卵、カレーの相性は良かった。だがそこに集中するあまり、他の具材への
注意が行き届かなかったな! 『カレーには肉』という考えに捕らわれたが故、豚肉が上の黄金の関係を崩してしまう事に気付かなんだとは!」
「ブヒャヒャヒャヒャ! ざまあみろ秋山! これでお前はもうお終いだ! ワシを散々馬鹿にして来たツケ、今こそここでそっくり返してやるわ!!」

大谷日堂先生まで出てきて会場全体で秋山攻撃ムード。「帰れ」「死ね」の罵声。
肩を震わせながら無言で控え室に戻って行く秋山。*3




・・・そんな、ひとり「鉄鍋のジャン!」ごっこな昼下がり。

*1:当然、イヤーな悪人面で。

*2:荒いトーンの影が入った悪人面で1ページぶち抜き。

*3:当然、控え室では半狂乱の大暴走。