『BBNT』セッション 「血と薔薇」

※ 本シナリオは、いわゆる「公式シナリオ」です。
  これより下は、ネタバレしている部分が多分に有る為、読み進める際にはその事を“覚悟”した上でお願い致します。




GM:B+P


・逆神 志郎(さかがみ しろう)/魔の名前:『銀の悪鬼』
PC1 17歳 male 高校生
サンプル「真魔の血脈」そのままなので、ブラッドは「イレギュラー/デーモン」。
少々裕福・・・という以外は何の変哲もない家に生まれ、そして魔物の力に目覚めてしまった少年。どうやらその力は、彼の先祖に関係があるらしい=先祖帰りの結果らしい。だが、周りの人間の中には誰一人このような力の事を知る者は居ない。無論、彼の両親も例外ではない。・・・彼自身が発する強力な魔のオーラ。それに引き寄せられるように次々と彼に魔物が襲いかかってくる。彼は、自らに与えられた力をもって、自らの日常を守るため、今日も戦う・・・。
・・・とまぁ、設定だけ聞くと王道中の王道なPC1ですが、基本的にあまり悩まないタチらしく、セッション中は冗談言って戯けてみたりヒロインに下ネタかましたり・・・結構お気楽極楽なキャラでした。尤も、ヒロインである桐生ケイに危機が迫ってるとわかるや否や、反射的に思わず手が出てしまうなどの、非常に熱く格好良い顔も持っており、これはこれで素晴らしく主人公らしいキャラだったかと。
PL:かけちゃ



・有角 幻也(あるかと げんや)/魔の名前:『アルカート』
PC2 ??歳 male 探偵
サンプル「宵闇の探偵」そのままなので、ブラッドは「イモータルアーティファクト」。
あの伝説の吸血鬼『アルカード』をモチーフとして造られた、人工吸血鬼・・・そんな噂を持つ吸血鬼。そんな凄まじい過去を持つ彼が、何故、どうしてこの日本の池袋にて探偵業を営んでいるのか・・・彼は笑って誤魔化すばかりで真実は語ろうとしない。
吸血鬼のネットワーク=ペルソナネットワークからも『イレギュラー』扱いされる彼は、今日も彼同様全てが謎に包まれた“魔剣”をもって、「人ならぬ者」からの依頼を果たしに街へと繰り出す・・・。
セッション中は、PL本人のイマイチ奮わないダイス目のせいで、何やら役立たず認定されてしまい、PLも当初のイメージとのズレに戸惑っていましたが、要所要所でのロールプレイは流石に手慣れたものでした。おかげで準ヒロインとも言える桐生カオリは、とても動かし安かったです。
PL:どらんく



・T(ティー/魔の名前:なし
PC3 ??歳 ?? 放浪者
サンプル「月夜の夢魔」そのままなので、ブラッドは「デーモン/スピリット」。
長い、長い間、世界を放浪し続けている魔物。非常に現世との繋がりが希薄な為か・・・性格も非常に淡々としており、そもすれば何とも抑揚も活気もないヤツだなぁという印象も無きにも有らず。
だが、それは正に彼(彼女?)の表面のみの顔・・・もう何時の頃か忘れてしまったが、Tには一人の妹が居た。正真正銘血(?)の繋がった、唯一無二の肉親だった。だが彼女は殺された。あの忌まわしい吸血鬼によって・・・。現世との繋がりが薄いTが未だに世界を放浪し、各地で人との繋がりを紡ぎ続けるのは、たった一人の妹の仇を討つため。あの吸血鬼に復讐する為・・・その穏やかな口調の下には、消える事の無い炎が燃え続けていた。
実際のセッションでは、常に穏やかな口調、決して激昂したり感情を吐露したりする事ない実に淡々としたキャラ・・・けど、それが逆に実に魔物っぽく、その口調のまま少しずつ敵を探り、敵に近付き、追いつめていく様はどちらが悪役なのか分からなくなってくる程w
PL:ユンの字


・斬羅門 零(ざらもん れい)/魔の名前:なし
PC4 30歳 male 警察官
サンプル「法の番犬」そのままなので、ブラッドは「ビースト/フルメタル」。
元々は人間だったのだが、ある日突然変異で魔物の力を得てしまう。その姿は、まるで獣の姿形を宿したビスクドール・・・とでも言うべき、美しくも恐ろしげな外見だった。
・・・っつーか、ぶっちゃけオル●ェノクw
「人々を守るために戦う」・・・というよりは「戦う為に人々を守る」というような無茶な性格で、その為には、彼の所属する警察・・・特に『死霊課』という組織は丁度良かったのだろう。時々上司をブン殴るなどの問題を引き起こしたりはするものの、圧倒的な仕事消化率故、署内では誰もが一目置く存在である。
プレイ中は兎に角渋い台詞、格好良い演出、ニクい気まわしなどで皆を引っぱっていきそれでいてオチまで持っていくという、兎に角美味し過ぎなナイスミドルなキャラクター。・・・だが、その名前はどうにかならないものかとw
PL:剣立




基本ルールブックに載っているシナリオ1・・・自分の素性すら知らず、平和に暮らしていたヒロインの元に、その父親・・・邪悪なる吸血鬼が現れ、命を狙い始める。
ある者は仕事の為、ある者は復讐の為、ある者は旧知の者からの依頼の為、そしてある者はかけがえのない人を守る為に、邪悪なる吸血鬼に立ち向かう・・・というのが骨子。


セッションそのものは、全員『BBNT』初めてとは思えない程システム面もロールプレイ面も素晴らしく、寧ろ自分の方が致命的なミス・・・毎シーンの終わりに『絆チェック』をさせるという『BBNT』のキモとも言える大事なルールを数シーンの間すっかり忘れていたりなどしでかしたり、かなりトホホなマスタリングでした(汗


あと、PC1の所行のせい・・・という事にしておくw・・・で、思った以上にヒロインとの関係がラブに溢れたモノになってしまい・・・このシナリオやったことある人なら分かると思いますがシーン10から急に18禁エロゲのような展開に!(汗おかげで、そういうロールプレイ/マスタリングに慣れてない自分は、超☆しどろもどろ。
・・・うーん、こういうシーンもうまく廻せるように鍛錬しないとなぁ・・・(汗


PLの中で光っていたのは「TRPGは数年ぶり」とか言っていた剣立。数年ぶり・・・という言葉から分かるとおり、『BBNT』のルールは勿論、FEARゲー特有の「マイナー/メジャー」、「エンゲージ」の概念すら知らなかったのに・・・各シーンでは周りを盛り上げつつ自分のキャラの渋くて格好良い演出も忘れず、クライマックスでは戦闘リーダーとなって綿密な作戦を立て・・・お前、ホントにTRPG数年ぶりなのかァ!? 嘘ついてねェか?


そんな、素敵なPL達のおかげもあって・・・最後の最期まで渋く格好良いまま、再び戦いの中へと戻っていく「斬羅門 零」。復讐を果たし、新たなる“目的”を模索するためなのか、再び世界を放浪する「T」。全てを終え、自らの事務所で依頼者である桐生カオリと歓談する「有角 幻也」。改めて誕生日プレゼントをヒロイン“桐生ケイ”に手渡し、あわや再び18禁シナリオ・・・という所で突如登場した斬羅門零に冷やかされ、ものの見事にラブコメ的な王道
エンディングを迎えた「逆神 志郎」・・・自分にとっては初めての『BBNT』GM、皆にとっては初めての『BBNT』体験は大成功を収めました。あー楽しかったー!


経験点(GM):15点