早々に開始

ユグドラ・ユニオン』。クリア後のエクストラコンテンツを眺めていたら、まぁ取り逃してるものがあるわあるわ・・・。
流石に250を越えるアイテム郡は仕方ないにしても、カードや仲間、曲、そして沐浴を見逃しているのは断固として許せない・・・というワケで、早くも2週目開始です。


・・・で、1回クリアしての感想なんですが・・・語りたい事は山ほどあっても、それを紡ぐだけの語彙力・文章力がとことん無い自分。まずは「心底面白かった!」というウソ偽りのない心からの感想を述べた後に、プレイ中に感じた良かった点、問題点を箇条書き・・・その後、ストーリー部分で一番語りたい“あの娘”についてを語ってみたり。



※ 以下の文章中には、『ユグドラ・ユニオン』の壮絶なネタバレが含まれております ※
※ まだクリアされてない方、これからプレイしようかななんて思ってる方は注意してください ※






まずは良かった点、問題に思った点をつらつらと・・・


●良かった点

  • 何と言っても、その独特なシステム。・・・大概のゲームは、新しいシステムを創っても、それをうまく裁けずに、結果ゲームそのものがグダグダになってるものが多いのに、『ユグドラ・ユニオン』はその点うまく調理しており、斬新で見たこともないシステムなのに決してそれがマイナスに全く繋がらない・・・正に、SRPGの新しい可能性を感じさせてくれる、素晴らしいシステムでした。問題があるとしたら・・・あまりに独特すぎて、人に説明しようとする時、非常に困る・・・といった点かな?w
  • グラフィック関係も、GBAとは思えないほど素晴らしい。特に最大12体のちびキャラ達が激突する戦闘シーン・・・そして炸裂する派手なスキルの数々は、難易度の高さと相まって手に汗握る事間違いなし。
  • 公式のプロモムービー見た時から感じていたけど、音楽が非常に格好良い。PCとなるキャラが、それほど多くないので、それを逆手に取って1人1人に戦闘曲が用意されてるというのが豪勢。勿論、敵勢力に用意されている戦闘曲も2曲3曲程度ではないので、戦闘の度に曲がコロコロ変わっていくのは非常に心地よいです。ちなみに、既にサウンドトラックは注文済みですw お気に入りは…ベタだけど「WE'LL NEVER FIGHT ALONE」「ラッセル出撃!」「エレナ出撃!」「キリエ出撃!」「帝国軍出撃!/名将クラス」「ネシア出撃!」「破滅への序曲」…の辺り。



●問題に思った点

  • 出撃画面などのキャラ絵が、主人公ミラノ・ユグドラを除いて、皆一般兵と同じイラストな点。それほど仲間になるキャラが多いわけでもないので、せめて人数分イラストを揃えて欲しかった。
  • 「Protect」や無敵兵、数回砲撃を受けないと道が切り開けないなど…1戦闘1戦闘の結果が後々まで大きく響くシステムなのに、どうしようもなく意地悪な部分が多い点。前者ならば、1回戦闘すればそれが分かる(もしくはステータス画面で確認可能)などにして欲しかった。後者2つは純粋に要らないと思う。
  • マップが見づらい点。マップを見渡しただけでは、どの通路が何なのか分からない。わざわざ1スクエア1スクエアカーソルを合わせて調べる必要がある。街道だと思っていたら砂漠(1ターン1歩しか動けない)とかだと致命的。
  • いくら、タイトルが『ユグドラ・ユニオン』だからって、他のキャラのストーリーがおざなり過ぎ。他はともかく、主人公のミラノまで薄いのはどうかと思う。後半になると、寧ろ帝国のキャラ達の方が、遥かに魅力的に見えてしまう。
  • 兎角、全体的に「惜しいなー」という部分が多いゲーム。プレイしていて「あ、こりゃ駄目だわ」というタイプでないのだけど・・・斬新で面白いシステム、美麗で素敵なグラフィック&キャラ、王道だけど捻りが入れられた物語・・・そのどれもこれもが『あと1歩』足りてない感じ。・・・・・・数年後でいいので、DS辺りでリメイクしてくれないかなー(望



・・・そして今感想のメインイベント。ストーリー部分・・・のとあるキャラに関してです。
っつーワケで、少々語らせて頂くので付き合え(命令



初めは亡国のお姫様が、祖国奪還の為に各地を巡って戦力を整え、悪の帝国に立ち向かう・・・みたいな王道展開なんだけど・・・正直、祖国奪還はゲーム半ばくらいで達成されますww
そして後半に入ると、力を求めるあまり禁断の存在にまで手を出してしまった皇帝を止める為に、ユグドラは戴冠を果たし、正式に王国を治める王として帝国へ進攻していくわけですが・・・これがまぁ実に後味の悪い展開!w
・・・いえ、誉め言葉ですよ?w


確かに王国側から見れば、帝国は『悪』そのもので、皇帝が行おうとしている事も最終的にはどうあれ災いにしかならない・・・義はこちらにあるのは間違いないのですが、それでも帝国民にとっては偉大なる皇帝。寧ろ王国こそ『侵略者』であり『悪』そのもの。“聖剣の下にこそ正義あり”を信じて帝国へ進攻したユグドラ達は、領地と民を必死に守ろうとする兵士をなぎ倒し、反抗する一般市民を虐殺し、それでも帝都へと進攻していくのですが・・・いやー、これがプレイしててえらく辛い辛い(汗


そして、この件の後味の悪さを増してくれたのが、帝国五頭竜将の一人に数えられる“緋雪姫エミリオ”の存在。
・・・正直、エミリオって全然強くないんですよねー。負けた事なんて、元々グリフライダーに激弱なナイトのデュラン以外には全くありませんでした。初めに出てきた時も、何だか子供のお使いみたいな扱いで・・・『皇帝の異母妹』という存在でもなければ、ホント、こんな地位にすらつけないような娘なんだろうなーと思ってました。
そんな娘が、後半になったらああた・・・「街の人を守らなきゃ」と王国軍の前に出陣し、街人の盾となり・・・要塞が陥落寸前になっても「みんなで一緒に戦えば大丈夫だよ!」と必死に励まして・・・一般民兵が交戦中と知るや、たった一人で、しかもその前の戦いの影響からか、負傷したままで駆けつけ、結果倒されると「ゴメン・・・みんなを守れなかった・・・」「ボクじゃ駄目なのかな・・・」などと呟き退却・・・そして最終決戦・・・それでも逃げる事をせずに、最後の最期まで一般民兵を守るべく王国軍と戦い、散ってゆく・・・「戦死」とはっきり出ますので、もう言い逃れも何も出来ない程、死んでしまいます。手を下したのは、自分等の『正義』を信じて戦い続けてきたユグドラ率いる王国軍・・・すなわち、プレイヤーです。
こんな役割に、ツインテールフリフリカチューシャボクっ娘妹キャラょぅι゛ょを宛がうなんて、STINGは鬼か悪魔かはたまた邪神でスか!?・゚・(つД`)・゚・。


・・・正直、初めの方はなんだかストーリー展開ももっさりしており、あまり盛り上がりを感じてなかったのですが・・・上記一連のイベント・・・そして、その後の帝都進攻、焔帝との決戦、そして帝国陥落までの盛り上がりは尋常で無く、お話の骨子も「“正義”って、何だ?」という実に自分が好きな素材であった為、初期の想定以上に大満足でした。
特に、上記一連の流れは大枚はたいてでも見る価値あり。尋常でないほど難易度が高いゲームなので、そこまで行くまでに挫折する人もいるかもしれませんが・・・それは大損してると言いたい、伝えたい、叫んででも伝えたい。
終盤の展開こそ『ユグドラ・ユニオン』の真骨頂。挫折寸前の皆さん! リトライしまくってでもプレイし続けろ!(命令


・・・でも・・・嗚呼・・・エミリオたん・・・・゚・(つД`)・゚・。


ただ、上記流れがあまりに秀逸すぎた為、最終エピソードは・・・悪くは無いけど・・・正直蛇足感があるなぁ・・・と。
出来れば、あんな風に継ぎ足した感じじゃあなくて、きちんとお話の中に組み込んだ上で、最後の最期はやっぱり焔帝ガルカーサとの決着でエンドという形にして欲しかったなぁ〜。




・・・そうそう、もう一つだけショックな事あったの、忘れてたよ・・・。




               シ
          ア
   っ
                    て
          、
           『男』

               っ
    た
                  の
           !?



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