感想

総時間・・・えーと・・・12時間はとっくに越えてるなぁ・・・ちょい頭痛すら感じましたが、まぁ何とか一気に5冊全部読み終わりました。
で、読んだ順番に感想なぞをつらつらと書いてみよーかなーと・・・




アリアンロッド・リプレイ・ハートフル 「聖雪のキャンパス」
既にシリーズが進行している『ルージュ』とは別に立ち上がったアリアンロッドのリプレイシリーズ。タイトルやら何やらから分かるとおり、ハートウォーミングな学園もの・・・が基本コンセプトのようです。
でもまぁ・・・PLがこじまめ&O畑の三下・ミッショネルズにエキセントリックキャラ専門の英魔様、酷いPLしか出来ない病にかかってる菊池たけしの4人です。勿論「ハートフル」とは微妙に路線のズレた展開でしたとも!w


第一話目は、同じアリアンロッドリプレイの『ルージュ2巻』を思わせるリドルダンジョン。・・・とはいえ、この辺りは流石GF誌にてアリアンロッドの記事を担当している悠羅氏、あそこまで砕けおちゃらけたリドルではなく、きちんと『アリアンロッド』の世界に沿った、それでいて特別な世界知識が無くとも大丈夫なリドルばかりなので、『ルージュ2巻』で狂ったように大爆笑しながらも「いや、異世界ファンタジー世界でそのリドルはどうなんよ!?w」と思った俺とか俺とか俺も大安心ですw
第二話目は・・・これはちょっとお話も大きくなり、複雑なのでネタバレはナシにしておきますが・・・正直、ちょっと性急だったのでは?という感が否めません。いえ、確かに複数巻刊行が決定していた『ルージュ』シリーズに比べて、この『ハートフル』はまだ正式にシリーズ化するとは決まってないし・・・だったらという気持ちは分からないでもないですが・・・この手のネタはもうちょっと暖めておいても良かったのではないかなぁ・・・というのが正直な感想でした。あ、でもエンディングフェイズの会話部分は正に『ハートフル』っていうカンジで、自分はこーいうの大好きです。


あと、今回この『ハートフル』で感心したのは小暮英麻さんのプレイ。『パワー・オブ・ラブ』の時からその片鱗は見えていたものの、ロール部分とメタ思考の上手い組み合わせ、そして他PLを助長する発言のなんと絶妙な事か! ホント、他の様々なリプレイにて「ベテラン」と称される人たちのプレイと比べても、何ら遜色ありません。p11の紹介文の「ベテランプレイヤー」という一文も納得出来る良PLっぷりにビックリ。ン年前の『紅巫女』の頃はここまで成長するとは思ってなかったのに・・・正に「後からきたのに追い越され」ってな気分です。
それと、小島さんも『合わせ神子』の時に比べてTRPGに慣れたのか・・・それとも今回の「新入生」というキャラが合っていたのか・・・だいぶ饒舌になったなぁと感じました。まぁ、十中八九、カミュラに対する服従/怯えのロールプレイだったような気もしないでもないのですがww




●Replay:ゲヘナ〜アナスタシス〜 「雨呼ぶ街と煌少女」
ゲヘナが第二版――『アナスタシス』になってから初のリプレイシリーズ、その第2巻です。


時々PL=PCみたいな描写があって違和感を覚えてしまうものの、相変わらず安定して面白いです。第一期の『シェヘラザード・テイルズ』みたいな極端なシリアス描写も、第二期の『アザゼル・テンプテーション』のような極端なだらだら描写も無く、『ゲヘナ』というゲームを知ってもらうには実に丁度良い按配のリプレイです。
前巻の時は「アルやメリナと深い関係のあるNPC・ソルを早々に出してしまい、しかも倒させてしまったのは勿体無かったなぁ」と言いましたが・・・ああ、そうだ、このリプレイは『ゲヘナ』なんだなぁ・・・という事を今巻で改めて気付かせていただきました。そういう特異な部分も含めて・・・少しずつ、少しずつ見えて来たジェスの正体、力、etc…そういう部分が実に絶妙で・・・「なんと!?この事件のこんな部分に手がかりが!?」「え!?この話からそう繋げますか!」と感心させられる所の多いリプレイでした。
あと、今までのリプレイの舞台は、何処も彼処もあまり変わり映えのしない風景ばかりでしたが、本リプレイシリーズは、今後の舞台などから考えても結構ジャハンナムの中でも特異な場所をあっちこっちと旅してくれるようなので、その辺り参考にもなります。


相変わらず値段が高めなのがちょっとアレですが、今回買った5冊の中で順位をつけるとするならば、堂々の2位をあげても良い出来だったかと。次巻も楽しみです。




ガープス・リボーンリバース・リプレイ 「雷光の霊操者」
発売されたのはずいぶん前なのですが、この大量購入の際についでに買っちゃおうと思い購入。
・・・や、け、決して表紙絵のまんまサチぴょん*1なおにゃのこに惹かれたとかそういうのじゃ・・・な、ないでスよ!?(汗


SNEのリプレイにしては珍しいPC3人という少人数プレイ。・・・でも、あんまりPC多いと印象薄いキャラは薄いまま放置される事がほとんどで、寧ろメインのPCさえもその煽りを受けてグダグダな描写になる・・・なんていう事も多々あるし、これはこれで正解かと。
そして中身を見て、少人数プレイはますます正解だったと確信。・・・これ、えっらくフクザツなシステムッスねー!(汗 いや、リプレイを読んだ印象だけで語ってるのですが・・・それにしても「O.S.」「プラスアクション」「発現率」「臨界発動」etc…etc…これに更に基本の『ガープス』のルールが加わって・・・あー、これを全て処理する能力はアタシには備わってなさそうです(汗
でもまぁ、基本コンセプトやらシナリオが明快だったので、読む分には楽しく読む事が出来ました。要するにアレですな。現代日本で正義のスタンド使いになって、悪のスタンド使いと戦いつつ、自分のスタンドの世話にも追われてみたりウェーン、ミスター・・・ってなワケですな?w この手のTRPGは近年兎角量産されて、その鉱脈も粗方掘り尽くされてる感もあるだけに、今後どのような展開があるのやら・・・・・・・・・って、リボリバ周りって、何か動き悪いよーな気がするよーなイヤな予感が・・・(汗




アリアンロッド・リプレイ・ルージュ3 「ノエルと白亜の悪夢」
前々から言ってる通り、自分はネタバレの類を一切気にしないクチで、面白そうな漫画・ゲームなどがあったら、ストーリーラスボスを先に調べてから手を出す・・・友達相手にも「で、ラスボスどんなんだった?」とか平気で聞いちゃうような輩です。
よって以下の感想には、『ルージュ3巻』の楽しみを著しく損なう恐れのある感想文が多分に含まれる可能性があります。これから読もうとしてる人、名前だけ知っていて評判を知ろうと思ってる人は絶対に読み進めないで下さい。

・・・何故に普段ネタバレなんか気にしないで感想とかポーンと書いちゃう自分がこんな注意文を入れているかというと・・・今回の『ルージュ3巻』、そんな自分ですらも「これだけはネタバレしちゃいけない!それは許されない!」と感じたほどの作品だったからです。
以下、それでもなるべくネタバレにならないように書き連ねて行こうと思います。


いやー・・・もう・・・ね・・・泣いたね。何か、しょっちゅう泣いてばかりのワタクシですが、今回も見事に泣かされましたね。号泣ですよ。
中盤あたりまではいつもの調子で・・・膝を叩くような笑いあり、震えが来るようなロールプレイあり、感嘆の声が漏れるマスタリングあり、思わずメモを取りたくなるようなギミックありでのほほんのほほんと読んでいたわけですよ。ええ。
―――空気が変わった―――そう感じたのはp277のみっしょん06のmiddle07から。それからは読んだ人ならば分かる通り、あれよあれよと事態が動き、ひりつくようなその場の空気が感じられ―――あの辺りの各キャラの動きには誰一人として落ち度は無かったと思います。PCのロールプレイという面から見ても、ミッション成功の為のメタ視点から見ても。
・・・先も言った通り、オチは全て知ってました。それでも―――それでも“奇跡”は起きるんじゃあないのか? 起きてるんじゃあないのか? ・・・そう思わせてくれるクライマックス戦闘。そして――――――
・・・いやー、正直“羨ましい!”。TRPGにおけるキャンペーンという楽しみ方。その楽しみ方の中に無数にある“楽しみ”の一つを見たような気がします。これは、この感情は、このなんとも言えない気持ちは単発プレイでは絶対に得られない。確かにアレですよ? アレがアレよりアレな方が良いのは分かってます。でもコレがナニだからアレもあーいう風になると思うんですよ・・・ってええい! やっぱりネタバレを気にしててあの感想は書けんわ! ちきしょー!!


・・・やっちゃうヨ!? ネタバレアリアリの感想書いちゃうヨ!!?


・・・何はともあれ「次巻につづく」という形に相成った『ルージュ』シリーズですが・・・今後、どのような形で話は動いていくのか・・・まだまだ明かされぬ謎は尽きませんし、今から楽しみでなりません。




ソード・ワールドRPGリプレイ集xS1 「猫の手冒険隊、集結!」
・・・というか、ワタクシ『R&R』毎号買ってるのに何故に買ってるんでしょうか・・・?
・・・家に帰ってからちょっとだけそんな想いに囚われてしまった『R&R』誌に連載中のリプレイ、通称『猫街』の文庫版です。や、だってさ! ホラ! 表紙のユーリリアが俺に、俺だけに、俺だけのために微笑みかけてくれてるもんだからサ! わかるだロ!?(病気


んでまぁ感想なんですが・・・・・・・・・いや、だから俺『R&R』で既に1度読んでるからなァ・・・w
あ、でも挿絵が全て描き下ろしになってる辺りは非常に良かったです。特に俺の、俺だけの、俺だけのためのユーリリアがたくさんのってたのでひじょうにはぁはぁしましたとくにp39のせきめんは『R&R vol.23』のp76のせきめん&わきのしたにひってきするエロさだったとおもいますユーリリアたんはぁはぁ(病気

*1:GF誌掲載『くいすた!』参照