『アリアンロッド』セッション 「名画の受難」



※ まぁ、例によって文章長いので、興味ある人だけどーぞ。




GM:どらんく




『ギルド<勇者研究会>のメンバー』


・ミルクレッテ・ライト
PC1 12歳 female ヒューリン ウォリア―/モンク
ギルド<勇者研究会>のギルドマスターにして、おそらく現在ギルド内で最も発言/行動が怖い人w 元々身に染み付いていた『悪・即・斬』の精神は、度重なるギルド活動によってより研ぎ澄まされ、悪意が全く無い分本気でドン引きするくらい怖い存在に昇華されている。笑顔で「殺しましょう」とか言われても・・・正直対応に困るw*1
今回はモンクに転職し、攻撃の主力と同時にHPが極端に少ないレンやリーリアを守る壁としての役目も見せ始める。
PL:新さん坊


・リニス=エル=クィット
PC2 12歳 male ヒューリン シーフ/ウォリア―
ギルド<勇者研究会>の緑一点にして超☆いじめられ役。幼なじみであったミルクが学園生活・・・というかギルド活動のせいで着実に心が暗黒面に惹かれていくのに対し、一所懸命ピュアな田舎の少年のままであろうとしている姿は、全米が泣きかねない程の感動を与えてくれるトカそうでないトカ。・・・でも、マジで彼が居なかったらこのギルド果たしてどうなる事かという場面が多々見られるんだよなァ・・・ww
前回に引き続き、今回もとある理由でシナリオ中大活躍! 尤も、その活躍のベクトルは、前回とは明らかに逆の向きなのであるがwww
PL:掛茶


・レン・レガイア・レア・レナード=レイン・ヴァキンズ
PC3 14歳 female フィルボル アコライト/アルケミスト
体は小さいが、態度はエリンディル大陸をも包み込む程にまで尊大な小娘。自分の興味のある事には怨霊を思わせる程の粘着/執着心を見せるのだが、逆に興味の無い事は常識レベルの事柄すら通用しない。・・・そのせいで、最近単なるアホの子になりつつあってPLとしても困ってるw どうしたモンかなァ〜・・・。
この度、ようやっとメイジ課程を修了。単位をゲットしたので、念願のアルケミスト課程に入る(=転職した)。ギルド<勇者研究会>の“自称”部長w*2
PL:B+P


・アウリーヤ=P=ストナー
PC4 15歳 female ヒューリン シーフ/ダンサー
相変わらず他のPCが4コマギャグマンガの世界なのに、一人だけ劇画調世界に居るクールビューティーキャラ。だがその高い回避能力と安定した高ダメージ源は、文字通りパーティー戦力の要である。兎に角攻撃を受けないお方なので、一人突出して突っ込んでいっても大安心なのは心底有り難い。
今回ダンサーに転職し、《ソードダンス》と《エンカレッジ》を習得。どちらも強力にも程があるスキルなので、今後も彼女の戦闘におけるリーダーシップ度は変わることはなさそうである。
PL:ユンの字


・リーリア・ライシズ
PC5 14歳 female エルダナーン メイジ/セージ
当ギルドにおける唯一とも言える魔法攻撃の手段の持ち主にしてエキスパート。《サモン・ファーブニル》と《フォースブリンガー》のおかげで並みのザコなら2発と耐えられない程の高ダメージを叩き出してくれる。更に今回の転職によりセージスキル《ウィークポイント》を習得。その有り余るMPをもって今シナリオでも大活躍を見せる。
・・・なお、基本的に無口で穏やかな本の虫であると思われていた彼女なのだが、次第に当ギルドメンバーらしい黒々とした面/言動も見せ始め・・・・・・このギルドの女性陣、とことんロクでもねェなァwww
PL:白兎




今回で3度目となるアリアンロッド学園キャンペーン。
季節は11月となり、芸術祭の季節。だが芸術祭に出展される絵の1枚には悪霊がとりついており、おかげで展覧会場は一面火の海と化し、逃げ遅れた生徒を救出しつつ、時間内に元凶である悪霊を見つけ出し倒さないと崩れる会場の下敷きだぞー・・・というカンジのシナリオ。


まぁシナリオの骨子はそんなカンジでパッパと一言で説明できちゃうのですが、その舞台となったダンジョン・・・火の海と化した芸術祭展覧会場のギミックはこれが中々凝られていて実に面白かったです。
まず、当然のごとく会場の地図そのものはPC達の手にはあるのですが、何分各所が炎により崩れており、地図では通り抜けできる場所もそうはいかず、逆に思いがけない場所から新たな道が開けたり・・・金庫を空けたらバックドラフトの罠&隣の部屋に繋がる通路とか、部屋が煙のため視界が全く通じないとか、緊張感と共にどんな仕掛けがあるのだろうというドキドキ感は素晴らしいものがありました。
そして何よりも緊張感を煽ってくれたのが「制限時間」・・・本シナリオにおいてGMが提示してきた特別ルール、『全ての行動は“戦闘ラウンド”として処理される』『部屋/通路の移動は“イニシアティブフェイズ”にパーティー揃って一括で行う』『1つのオブジェクトに対しては1ラウンドに1人しかアクションを行えない』『戦闘は勿論のこと、1回のセットアップ〜クリンナップまでを“1ラウンド”と数える』『制限時間は30ラウンドで、それを過ぎると“ダンジョン崩壊”のトラップが発動の上、アドベント*3発動』という代物。手元に大雑把な地図はあります。全ての部屋をラグ一切無く回った場合のターン数もわかってます。その上でいざ移動を始めると次々と出てくる大問題w


「…というわけで、この通路は(地図に書き加えながら)こんなカンジで分断されてます」
「ゲゲェ! 読みが外れたァ!?」
「っつーコトはだ…この部屋からこっちに行けると読むべきだよなぁ…」
「いやちょっと待て。…そうなるとこの部屋は完全に無視?」
「だって今からその部屋戻ってると数ターン無駄になるべよ?」
「…でもよ、もしこの部屋に逃げ遅れた生徒が居た時は…??」
「…………」
「……その時はアレだ。『お前の遺志は無駄にはしない』とかそういう方向で」
おい!w*4


終始そんなカンジであーでもないこーでもないでもこっちはこうだろそっちは行く必要もうないな無駄に寝てる子を起こす必要もないだろ誰かエンチャント系魔法覚えてろよコンチクショウと大騒ぎ。
そしてそんな大騒ぎを更に助長してくれる大人物が今回は居ました。その名はギルド<勇者研究会>唯一の男の子にして一番の下っ端扱いされてるシーフ/ウォーリアーのリエルくん(12歳)!
ごく最初の方での判定で、3d6で全て「1」出して見事ファンブルを見せてくれた辺りから既に彼のアレっぷりは発揮されておりまして・・・攻撃をすれば肝心な場面でスカして予定終了ターンを延長してくれるわ、トラップ解除では前々回・前回の活躍がウソに感じられるようなダメダメっぷりを見せてくれるわ・・・とどめにクライマックスフェイズにて・・・


アウリーヤ「こいつは回避値高いから、毎回《ビースティング》使って当てる事を考えた方がいいな」
リエル「うーん…でも実はMPが残り少なくて、《ビースティング》あんまり使えないの」
レン「……ちょっと待って!? MP少ない!? …さっきこっちからMPポーションあげたよね!?」
リエル「…………貰ったっけ?
リーリア「うん、確かにあげてた」
レン「……ひょっとしなくても……使ってないのね…」
一同「……………………」
ミルク……リ・エ・ル・くぅ〜ん♪ ドンマイ♪」(顔も声も全く笑ってない)


静かに“殺意の波動”が立ち込めるギルド内。だが今回のクライマックスフェイズの敵は一切の油断も出来ない相手だったので、彼への制裁はとりあえず後にと皆でアイコンタクトを交わした後、戦闘に舞い戻ります。


さて、そんなリアル“殺意の波動”により本気で怯えるPL*5なんかも居ましたが、とりあえず全ての元凶たる悪霊の登場…クライマックスフェイズです。敵はボスの「ジャック・オー・ランタン」が1体、取り巻きの「キングホーク」が2体。数の上ではこちらが有利ですが、舞台となる展覧会場屋上は既に火災によりそこらかしこに穴があいていて移動し辛いことこの上ないし、何よりも相手はちょうどPC達を取り囲むかのように3方に分かれていて・・・HPが未だに20台なレンとリーリアはいきなり戦々恐々。
更にボスの「ジャック・オー・ランタン」の移動力は「15m」・・・ここに《フライト(2)》の分「10m+“飛行”」が加わって、『25m(as 5スクエア)+“飛行”』という驚異的に程があるレベルに! 今シナリオにおいて我々ギルドの移動力はリエルとアウリーヤの『3スクエア』が最大・・・つまりこれは何を意味するかというと、全力でジャック・オー・ランタンにエンゲージしたとしても、相手は“飛行”状態なためマイナーで4スクエアすぐに離れてそこから魔法で攻撃できる=うまく動かないと永遠に攻撃の機会が得られないという事になります。勿論、魔法使いであるレンやリーリアならば遠距離攻撃は可能ですが、そもそもレンは攻撃魔法は手慰み程度だし、MPの残りを考えるとリーリアだけに任せるのは難しい。
まるで詰め将棋のごとくマップを見ながらあーでもないこーでもないと試行錯誤する我々。・・・しかし、この状況を打破する手が、何気に自分が面白半分で取ったスキルの中に存在していました。
・・・・・・《スロー》。リプレイ『アリアンロッド・ハートフル』でカミュラの使う《ヘイスト》が大活躍してるのを見て、今まで結構疎かにしてた行動値変化系スキルに着目して、「まぁ何か役に立つような場面が来ればいいなー」くらいの気持ちで・・・そらもう《プロテクション》のレベルも上げずに取ったのですが・・・《スロー》の効果は「相手の行動値を下げる」・・・行動値が下がれば、当然それに付随している移動力も下がる・・・光明がはっきりと見えました。
「キングホーク」2体を何とか片付けた後は毎ターン自分が《スロー》にフェイト1点を重ねて相手の行動値/移動力を下げまくり・・・皆MPギリギリのところで何とかボス「ジャック・オー・ランタン」を撃破。何とか一人の死傷者も出すことなく、事件は解決されたのでした。


そしてエンディング・・・第1話、第2話と軽く流していましたが、毎回事件の最後には謎の『魔導書』が姿を現していました。
第1話では、そもそもレンとアウリーヤが村を訪れた理由は「廃墟と化した教会に隠された『魔導書』を探してきて欲しい」というもの。
第2話では、呪われた人体模型人形を浄化した後に人形の内より発見されたのは、リーリアが図書館の司書より探索を依頼されていた『魔導書』。
そして今回もまた、ボスである「ジャック・オー・ランタン」が消え去った後に残されていたのは『魔導書』・・・。


シナリオ開始時に、リエル宛てに母親から届けられた謎のペンダント・・・それは第1話目からミルクが大切に肌身離さず持っている、あの「ゆうしゃのあかし」と瓜二つの代物。シナリオ中も、悪霊がリエルに憑依しようとした場面で謎の力をもってそれを退けたペンダント・・・。


単なるドタバタ学園生活を送っているだけに見える現状ですが、彼らを待ち受ける大いなる影は・・・その片鱗は・・・少しずつ、少しずつ、姿を顕わにしようとしていました・・・。




そんなカンジでだんだん謎も増えてきたし、思わず自分が最後の最後に出してしまった「あの『マビノギオン』に並ぶ“魔書”に“約束の者”・・・フフ、面白くなってきたではないか・・・!」とか呟く謎の人影、ちゃあんと拾ってね! GM様!www


【習得成長点:23点】

*1:単にPLの地がだんだん漏れてきただけという噂もありますが、噂は反逆です、市民w

*2:ギルドマスターにあらずw

*3:ALS系シナリオクラフトで言う所のソレ

*4:ちなみにマジで逃げ遅れた生徒、その部屋に居たわけなのですがww

*5:PCに有らずw