ん〜…

てろんてろんと街に繰り出してお買い物。
『ルージュ 最終巻』公式発売日前日だから、どっかで早売りしてないかなーと期待してたのですが…残念ながら、本屋4件まわっても影も形も見当たらず。仕方ないので、『ゲヘナAn』の新作リプレイをゲットして帰宅。先日どらんく邸にてセッションを行った際に、かの地で手に入れた『エムブリオマシン』のリプレイ共々、一気に読みきる1日。




『Replay:エムブリオマシンRPG マシン・マーセナリー』
久しぶりの本格ロボットものTRPGとなりそうな『エムブリオマシンRPG』。『R&R』にもリプレイが載った事がありましたが、正直アレは何がなんだか良くわからず、作品の参考としてはさっぱりだったので今度のリプレイにはその辺りの“作品紹介”としての面を特に期待しつつ購入。


・・・で、読了。感想は『“TRPG”としては微妙。“TRPGつきSG”としてはなかなか面白そう』。
というのも、ロボットものTRPGというだけあって、人間パート(?)のルールはシンプルを通り越して素っ気無さを感じるくらいで、どうやら戦闘ルールすらないようですw そのせいもあって、リプレイの戦闘以外のシーンはだいぶ退屈なものになってます。
しかしその分ロボットパート・・・すなわち、戦闘パートは実に面白そう!!
「2ターン分の行動を紙にメモって、それに従い行動」というルール・・・初め知ったときは色々悪い妄想ばかり浮かんで来てましたが、実際に運営されてる様を見る限り、そこまで難易度の高いルールでもなさそうで、これなら悩みに悩んだあげく初ターンだけで皆30分以上ステイシスなんてこともなさそうだし、かといって何も考えずに行動しても何とかなるようなレベルの出来でもなさそうだし・・・いや、この戦闘はマジで面白そうです。俺もやってみてぇ!!
そして何より興味を惹かれたのは、戦闘後の「敵の装備の奪取」。・・・つまり、戦闘後、相手の使っていた武装を手に入れられるという事なのですが、これがえらく楽しそう! 見たことも聞いたことも無い武装でPC達を苦しめてくる敵。しかし戦闘に勝利さえすれば、その武装が自分のものに! 戦闘後に敵データを見ながら「これが欲しい」「いや、こっちにしておこうか」「でもこれだと装備部位被るなぁ」と会話・・・もう、想像するだけで涎が出てきそうな程楽しそうです!


さて、ストーリー部分に関してですが・・・あー・・・別段語る部分はないかなーwww
何かぁ、帝国から独立を目論む反帝国組織に成り行き上PCたちが関わってェ、敵は帝国だけかと思ったら第三の組織(?)の影が見えはじめてェ・・・と、そんなトコロで終わってますのでw っつーか1巻完結のリプレイじゃあなかったんスね。いえ、別に続刊は構わないのですが、1冊の中で話が全く完結してない・・・そらもう何一つ話が解決してないので、ストーリー部分は語りようがないです。そういう意味では大きなマイナス点かな?
まぁ、戦闘パートはホントに面白いので、続刊ではストーリー部分の補強・・・もっともっと大きなイベントなどをバンバン起こして、人間パートもそれに伴い見栄えのする展開にして、なおかつせめて何かしらの物語を1冊の中で纏めて欲しいです。


・・・あ、そうそう。絵はすっごく良いです。っつーか、おにゃのこが非ッッッッ常に、エロい! です!!
絵のせいで、「アージュがプラスの従者」という設定発言を見た瞬間コンマ0.00000001くらいで、ただごとではない妄想爆発するくらいエロいです!
っつーか、生足がエロいアージュは・・・衣装自体は普通に近いので・・・・・・100万歩くらい譲って、まぁ良しとするにしても・・・ルノさんとマイヤさんは、あんな格好してたら絶対に(検閲削除)と思うんだけどなぁ・・・その辺り、皆の意見如何と!?【血走った目で】




『Replay:ゲヘナ 〜アナスタシス〜 血の妖石は宿命の道標』
初作『シェヘラザード・テイルズ』は、物語としての出来栄えも、ゲームとしての面白さも上出来の近年稀に見る傑作リプレイ。続く『アザゼル・テンプテーション』は、実際のプレイ風景を伝える臨場感はそこそこでしたが、どうにも下品なイメージが強く入選ならずな出来。3作目『煌少女』は、初作に負けず劣らずのシナリオ/ゲーム描写のバランスで、これまた佳作。そして今回・・・“高レベルキャラによるセッション”という点を売りにしたリプレイシリーズの開始となるわけですが、その出来や如何に・・・?


・・・えーと・・・結論から述べてしまうと・・・正直、あれこれ足りない・・・読み終わった後微妙な表情にならざるを得ない出来だったなー・・・と。


まず“高レベルキャラによるセッション”という点ですが・・・ぶっちゃけ、今までのシリーズとそれほど雰囲気が変わらないなー・・・と。
確かに話は大きいです。今まではだいたい多くて2〜3の紫杯連が・・・しかも、各組織バラバラの思惑たっぷりのギスギス関係のまま物語に関わってくるというケースだったのに、いきなり「俺等、ギスギスしてる場合じゃあねぇぞ!」とばかりに手を組む辺りは事態の深刻さを否応なしに感じさせるものがあります。ゲーム上では最強とも言える首領級邪霊が、名前だけなら既に4体も登場してる辺りも物語の大きさを予感させてくれます。とはいえ、今までだって世界設定上のラスボス・イブリスに対抗出来るほどの大物アザゼルや、世界設定の根幹に関わるラスマーン王の遺産たる娘やらが登場してるわけで、別段驚く部分でもないかなーw
キャラクター陣の一部も、その原因になってるかと。具体的にはイルク、フィールー、ターブの3人(内1匹はジン)。ちっとも高レベルっぽくないですw ガラームさんとシシさんは流石に設定/性格上から“高レベル”ってカンジがするんだけど・・・何がどうなって、どういう理由でどんな高レベルなオーラを纏ってるのだろう。「渋さ」や「冷静さ」、「強さ」といった点以外でどんな高レベルキャラを表現してくれるのかなぁと期待してた身にとってはかなりガッカリ。まさか表現することを完全放棄されるとは思ってなかったw これなら前作のラシーダの方がよっぽど高レベルかつ理想的な主人公っぽかったぞw
・・・ALGの『神の贈り物』のトキノさんといい・・・もう、実際のデータと性格/設定/etc…は切り離して考えるしか手段はないのかなぁ・・・。


そして今回最もいただけなかったのは、戦闘部分・・・はっきり言って、端折り多すぎ!! シナリオやキャラクターで高レベルを表現出来ないなら、せめて戦闘での高レベルならではの派手な数値のぶつかり合いを前面に押し出してほしい・・・・・・ほしかったのですが・・・ねぇ・・・。
とりあえず、そんな3行で端折られるような戦闘なら実際にあったという事実すら報告の必要ないから、その分の紙面を使ってクライマックスの戦闘をしっかり端折ることなく描写していただきたく。


・・・な〜んか、絵も前作に比べて自分好みでないし・・・「2巻どうしようかなー」とか読後に考えちゃう出来だったわけですが・・・リプレイ読んで、久しぶりに疲れを感じてしまう出来だったなぁ・・・。