『パコと魔法の絵本』

「ここ2ヶ月近くセッションもできてないくせに、こういう時に限って今月は暇が多い・・・この気持ちを落ち着けるにはもう映画観にいくしか!!」
そんなカンジで、まあネット上で結構良い評判も聞いていたので、どらんくさんと共に観にいって来ました。『パコと魔法の絵本』。


まずは結論から述べてしまうと・・・「想像よりずっと面白かった!」です。
物語の骨子自体は、特別「おおっ!」と驚く部分もなく、常に先の展開の透けて見える王道的な話なのですが、そこに登場する人物のことごとくが軽くキジルシ入った変態さんという辺りで十二分にフォローされており、おかげで退屈なシーンというものが全く無い辺りはお美事。
また、そんな変態さん達のキャラなのですが、物語中盤辺りから話がシリアス方向に向いていくのですが、そんな中でもそのキャラ性は一切ぶれることはなく、かと言ってシリアスな雰囲気を台無しにする事もなく、それでいて新たな設定を発生させることにより、キャラ性を更に際立たせ・・・この辺りの描写・展開は色々参考にしたいなぁと感心しました。


そんな変態さん・・・「絵本の世界」の“虚実”の存在の中に現れる“現実”の存在パコ(シナリオヒロイン)。
しかし彼女は“現実”の存在でありながら、「脳の障害により、1日経つとその記憶を全て失ってしまう」という、誰よりも“虚実”の世界に生きる存在であった。
そんな彼女に接した事により、誰からも嫌われていた性悪クソジジイ大貫(PC1)はその心を開いていき・・・その変化は、他の者達にも伝播していき・・・皆は各々が抱えていた悩みに正面から立ち向かう事になり・・・。


・・・・・・うーん。相変わらず知識と知能とボキャブラリィの壮大な欠如により、うまいこと言葉として語る事が出来ないのが我ながらもどかしい事この上ないのですが・・・登場人物が曲者揃いの理由、あくまで主人公は性悪クソジジイ大貫であるという理由、そしてパコという少女の存在する理由・・・それらが全て無駄なく配置されており、無駄なく物語が展開されていっており・・・久々に心底「面白かったなー!」と思える映画でした。
いや、ホント面白かったなー! 大満足!!










・・・まぁ、たった1つ気になる点があるのですが・・・


・・・・・・最後の最後、ちょっとネタバレになってしまうのであまりハッキリとは言えないのですが・・・










クライマックスの“あの”場面・・・一番涙を誘うであろう“あの”場面でのパコさん、明らかに胸が呼吸で上下していたのですが、そこはツッコミ入れたらあかんのでしょうか空気読めてませんか?www