トリック・オア・トリート

何やら『ラピスフィロソフォルム』はバーコードのミスだかなんだかで回収がかかったとかいう話ですね。・・・で、ごくごく一部の人だけがその回収の間隙を縫って入手できたようで・・・・・・・・・200円だかそこらのミスなら支払うから買わせてくれんかのう・・・【無茶】


まあそんな事も知らずに、昨日の話にもうなってしまいましたが街に出て、上記理由によりやっぱり手に入らなくて、悔しさのあまり・・・代わりというわけではないのですが・・・売っているのを発見したので買ってきましたトーキョーN◎VA The Detonation リプレイ『ビューティフルデイ あるいはヒュー・スペンサー最後の事件』・・・文章にしてみて思ったけど、長いタイトルだなぁw
ちなみにもう1冊の方・・・『ALFリプレイ 時計仕掛けの破壊神』は華麗にスルー。・・・や、だってオラ・・・掲載されてるGF誌、全部持ってるから・・・。


そして購入してから現時間になるまでずっと読書タイム。収録されているうちの1本・・・「フラッシュ! フラッシュ!」は以前R&R誌に掲載されていたものなのですが、如何せんずいぶん前なので、予習も兼ねて読み直し。
流石に普段の文庫サイズに比べて、A5サイズ250ページ強は読みごたえがあり、久しぶりに読み終わった後にどっと疲れが出ました。ですが、徒労感とは違う、心地よい疲労感。
そもすれば、最初のキャスト紹介の時に「こ、こんなキャストたちで大丈夫なのかしら…?」といらんお節介を抱いてしまうような悪人揃いの曲者面子。そのキャストの中に紛れ込む唯一の良心にして違和感の少女。始めは違和感通りにどちらかというと“空気読めてない”的なRPなのですが、それが次第に曲者揃いのキャスト達の心を繋ぎ合わせ、巨悪へと立ち向かう為の原動力にもなり、彼らを“救う”事にもなる。
その話から一転、第二話目ではそんな少女が社会的にも、精神的にもとてつもない危機に陥り、少女に救われた曲者達は、今度は少女を救うために一致団結。第一話目から続く因縁の物語に決着をつけるため、真の黒幕の陰謀を食い止めるため、世界の危機を回避するため・・・そして何より、たった一人の少女を救うために、戦いに挑む。
こーれがさ! たった2話でさ! しかも「少女」がGMの用意したNPCではなくれっきとした「キャスト(PC)」としてさ! 第一話目クライマックスで不慮の事故があったってェのにさ! ビックリするほど綺麗に見事に素晴らしい話に仕上がってるってェんだから・・・TRPGやってる人間としては、RLおよびPLのその技術とセンス、その他諸々に嫉妬せざるをえないっちゅーモンですよそうでしょそうだろうどうなのよ皆さんッ!?
いやあ、やっぱりN◎VAは面白ェなァー!! 格好良いなァー!! ニューロだなァー!! 思わず各キャストの設定そのままパクったPCとか別ゲームでやってみたくなるよなァー!!
N◎VAそのものは、未だにルールと専門的な用語が掴みきれず、実際に遊ぶ段階まで全く漕ぎ着けられないのが非常に悔しい状況なのですが、このリプレイを皮切りに、今後もN◎VAのリプレイはどんどん量産されて欲しいなぁ・・・そんな事を素直に願えるほど、『ラピスフィロソフォルム』延期のショックを和らげて十分に余りある素晴らしいリプレイでした。大満足!!




・・・そういえば「あとがき」でバレがありましたが、ユエのPL、藤井忍さんだったんですね。
・・・・・・同時発売だった『時計仕掛け〜』のヒロイン・エリーも藤井さんだったし・・・何気にこのエンターブレインのA5サイズリプレイシリーズ旗揚げは、同時に「藤井忍さん祭」だったわけですね。はにゃーw