異界戦記カオスフレアSC 『聖戦士、ふたたび』

・・・というワケで、土曜日に遊んでまいりました。『カオスフレアSC』。
プレイ直前になって気がついたのですが・・・自分GMは去年の10月以来・・・すなわち、まる半年ぶりになるわけで、久しぶりとなるGM・・・それも実質初GMとなるシステムで、果たして大きなポカなど起こさないだろうか・・・プレイ後「うーん、このゲームイマイチ…」みたいな反応が返ってきやしないか・・・自分の好きなシステムであるだけに、結構緊張しながらのセッション開始となりました。
そして今確認して気がついたんだけど・・・去年の10月プレイの『NW2nd』セッション、そういえばレポ書くのすっかり忘れちゃってたね!w




※ 本シナリオは、いわゆる「公式シナリオ」です。
  これより下は、ネタバレしている部分が多分に有る為、読み進める際には“覚悟”した上でお願い致します。









プレイしたのは、基本シナリオ付属の一番最初のシナリオ・・・『聖戦士、ふたたび』。
実に王道かつベタなシナリオであるが故に先の展開等も読みやすく、かつ結構複雑な『CF』の世界設定を、隅から隅まで知る必要も無く・・・ロールプレイが重要視される『CF』においては、「ベタ」で「先が読みやすい」「わかりやすい」「王道」というのは、自分のロールプレイに即活かす事が出来るので、とても重要なシナリオ要素の一つだと思うわけであり、初プレイならばこれを差し置いて他にプレイするシナリオも無いでしょう。
・・・ただ、あまりにもベタ過ぎる故の地味さを感じずには居られなかったので、少々・・・ホント少々ですが・・・着飾る程度にシナリオの手直しなぞをさせていただきました。具体的な一番大きな手直し例は、「本来のヒロイン・チェレスタ姫さようなら。話を大きくする為の生贄、神炎同盟盟主・神王エニア三世様いらっしゃい」w 後は、PC1の追加OPで、エロール・カイオスと出会ったり、星王ディオスと出遭ったり、ミドルでテオス幹部勢ぞろいの幻影が出てきたり・・・兎角、「小国の危機!」という元シナリオから「世界の、全宇宙の一大事!!」というレベルの話にシフトさせることで、PLのテンションアップを図りたかったワケです。




・・・で、PM3:00開始・・・PM:21:30終了・・・
結論から述べると大成功! ひッさびさに全員喉がガラガラになるほど喋った&笑った&楽しんだー!!


PC1・・・「地球からやってきたヒーローに憧れる少年『高天原 嵩志』(聖戦士/フォーリナー(装着者)」 PL:どらんく
PC2・・・「神王エニア三世様の貞操を密かに狙う腹黒少女神官『ハルカ=リーリウム』(星詠み/オリジン(クレリック)」 PL:新さん坊
PC3・・・「齢3万歳を越える、イルルヤンカシュ以上の老龍『ユルグ』(光翼騎士/アムルタートプレデター)」 PL:掛茶
PC4・・・「愛と正義を守るため戦いつづける勇者ロボット『ジャスティス』(執行者/グレズ(マシンライフ)」 PL:白兎


・・・以上の面子で始まったセッションですが・・・プレイ前からあれこれ参考資料を見せたり、説明をある程度していたために、スタートダッシュから皆全く遠慮の無いロールプレイ&フレアの応酬! レコードシートの「フレアを配布した数」? ああ、そんなモノ、全員OPシーンだけで埋まりましたが何か?w GMへのフレアすら、OPだけで既に2ブロック(=10枚)埋まってますw


そんなカンジのホットスタートで始まったセッションも、ミドルの敵があまり強くない事もあり「なんだ結構ゆるゆるのバランスじゃーんw」みたいな空気が漂い、わりかし自分のソフィアの絵札・Aであってもポンポン他人に飛ばす光景が見られてました。途中、つい自分のうっかりにより、2828シーンがgdgdシーンになってしまった辺りも、PC2の素晴らしい機転のおかげで何とか持ち直す事ができました。
皆のモチベーションも十二分に保たれたまま、いよいよ敵の本格的な攻撃が始まり・・・クライマックスフェイズです。


GMも「まあ、あんだけフレア配ってたし・・・皆戦闘準備は十二分だろう・・・」・・・そんなふうに考えていた時期が俺にもありました(少年格闘王ッ面)
さてクライマックス・・・まずはこちらがプロミネンスを使い、先制を取ります。強烈な攻撃がパーティを襲い・・・ダメージを算出する為、皆の戦力等を確認していたら・・・・・・何故に光翼騎士たるあなたの手札には「ソフィアの合致しているフレア」の枚数が2枚しかないのだ??w
唯一の壁とも言える光翼騎士様が、“どうあがいても豆腐”という事実に直面したカオスフレア一行。何とか突き返しを駆使し、聖戦士だけは守る事は出来たが、この時点でPC2とPC4は【覚醒】。しかも、これはプロミネンスによる追加の行動・・・この後には、おそらく同じ攻撃がもう一度、このラウンドで行われる・・・今のままではどうやっても負ける! ここで「ロールプレイ」のリアリティストームが吹き荒れます!w
エネミーの命中判定の前に「ロールプレイ」! 自身の回避判定の前に「ロールプレイ」! ダメージロールの前に「ロールプレイ」! 【覚醒】した段階で「ロールプレイ」! 生き残った者は者で「ロールプレイ」! ・・・ルールブックには『どんなに追い詰められてもロールプレイさえしていればフレアが溜まって戦闘に勝てる、とプレイヤーたちが思い込んでしまっては意味がない』と、フレアの配りすぎに関しては厳重に釘が刺されてはいるのですが・・・まあ、初めての『CF』ですし、決してなぁなぁまぁまぁでプレイしているわけではないわけで、それはこの、皆の熱い思い溢れるロールプレイ・演出を見ていれば自明の理であるわけでして、こんなにも熱い展開に「いや、配りすぎるのもアレだしー」などという上等な料理にハチミツをぶちまけるがごとき行動、取れるほどこのGM、落ちぶれてはおらんわッ!!w
OPで死んでいたと思われたPC4・ジャスティスの部下の登場! 散々PC1・嵩志を嫌っていたPC2・ハルカのまさかの助力、PC3・ユルグの助けとなるべく駆けつけたアムルタートの軍勢・・・PC1・嵩志の《捨て身の覚悟》、PC4・ジャスティスの《フルパワーアタック》でダスクフレアのHPはようやく「0」に・・・だが、それでも造物主の分身たる悪意の権化は倒れず! 「この一撃でも倒れないか・・・ならばもう一度、殴るのみ!PC1・嵩志、再度《捨て身の覚悟》を放つ準備に入る! そしてPC4・ジャスティスは静かに語る・・・「嵩志よ、よく聞くんだ…キミこそ、21のアルカナ合体機構を持つ私の力を受け継ぐもの・・・すなわち、『“世界*1”の壁を乗り越え、ゼロ*2の称号を持つ者』!」「さあ、今こそ高らかに叫ぶんだ! 《スペリオルユニゾン》と!!》」「スペリオルー!」「ユーニーゾーーンッ!」「究極合体! ゴォォォッド! ジャスティース!!」「闇へと帰れ! ダスクフレア!!」「グギャアアアアアアアァァァァォォォォォォ……」・・・かくして、世界に平和が戻った・・・。
・・・以上、「だいたいあってる」クライマックスシーンの解説でしたw*3


・・・妄言と過剰演出の吐きすぎで、皆ハッキリと見て取れるほどの疲労困憊。だけどテンションだけは上がりっぱなし。タイムリミットも押し迫ってきていた事もあり、休憩もナシにそのままEDへと向かいます。
生きていた部下たちと互いの生存を喜び合い、そして再びテオスの魔の手から人々を守るための旅に出るPC4・ジャスティス含む「チーム・ジャスティス」。
大喜びで迎えた冥龍皇イルルヤンカシュに対し、「あのフォーリナーの少年を見守ることをお許しくだされ」・・・と、旅に出る旨を伝え、ジグラットを後にする老龍PC3・ユルグ。
そしてPC1・嵩志・・・舞台となったピアニッシモ城のバルコニーにて「今ならば嵩志様を元の世界に戻せます」というエニアの言葉を遮り、まだこの世界には困っている人が居る・・・見逃せない“悪”が残っている・・・一番最初、このオリジンに来る時に、嵩志に向かって不敵かつ邪悪な笑みを浮かべていたあの星王ディオスの顔を思い浮かべながら、嵩志はこの世界に残る旨を伝える。そんな嵩志に対し、エニアは喜びの顔を隠すことなく・・・



エニア「そうだ…嵩志様…えっと…これは私の友人、信長様より教わった作法なのですが…」
エニア「その…と、殿方に対する一番の御礼という事らしいのですが…その…」
エニア「…目を、つぶって…いただけますか?」



・・・素直に嵩志が目をつぶったその刹那、ふわりと甘い香りが鼻腔をくすぐり、頬に何かやわらかいものが・・・!?


驚き目を開いた嵩志の前方には、一歩も動けないまま目をまんまるにし、SD体型になって完全にパニくっている神王エニア三世。そして眼前・・・嵩志の頬を優しく手で包むのは・・・まさかのPC2・ハルカ=リーリウム!?



ハルカ「嵩志様、この度はこのピアニッシモを…世界を救っていただき、真にありがとうございました☆」
ハルカ「つ・き・ま・し・て・は、これは私からのほんのささやかなお礼でございます」
ハルカ「これからもどうか、よろしくお願いしますね…?」



その目にこもるのは「誰が手前ェなんざに、可愛いエニア様を渡すかよ!」「常に見張ってやるからな!」という明らかな対抗心! そう、これは完全なる宣戦布告! げに恐ろしき一人の乙女を巡る複雑怪奇なる恋模様! ・・・でもこれって、エニア、嵩志含む第三者の目から見たら、ハルカが嵩志に気があって、エニアに横恋慕してるようにしか見えないよね?www


不敵な笑みを浮かべるPC2・ハルカ。何が起こったのかさっぱりわからないままのPC1・嵩志。それ以上に何が起こったのか理解の限界を超えてオーバーヒート寸前の神王エニア三世様・・・。
・・・そんなピアニッシモ城の上を旋回していたPC3・ユルグは、誰に言うでもなく、ぽつりと呟くのだった。


「いや、若いのぅ」







【GM経験点:30点】

*1:ワールド

*2:“愚者”=型に当てはまる事の無い、外の世界よりの探訪者

*3:文字サイズ、色変更ばっかでさっぱりわかんねぇwww