だいじなもの

何か・・・何か、大事な事を忘れているような・・・。
子供の頃。頼まれたお使いの途中。友達に出会い、つい遊び呆けてる最中に心を過ぎる風・・・幼なじみのあの娘と、夕方神社で・・・そんな約束を忘れて夜を迎えてしまった時の不安感・・・何処かに引っかかる棘。堪らなく胸を締め付ける闇・・・そんな何か・・・。




安物のコーヒーにお湯とブランデーを注ぎ、蜂蜜を少々。啜ると体の芯から暖まる。
何か忘れているような気が、昨日の夕刻辺りからずっとしているのだが、今はそれよりもしなければならない事がある。冷え性のためかじかんでいた指先に温もりが戻って来たら、中断していた今週末予定の「アリアンロッド」セッション用のシナリオtxtを開く。


今回は全くのTRPG初心者が居る上、件の彼は1レベル。他の面子はレベル4というかなりレベル差のあるセッション・・・正直、自分としては全く新しいキャラを創り直し、全員レベル1からスタートした方が良いような気がするのだが・・・・・・スポンサーの鶴の一声で案は棄却。かなり苦しみながらシナリオを考案中。


全く足りない頭と僅かに蓄えられた経験を元に何とか骨子を捻り出し、後はこれをシナリオとしてまとめ上げ、各シーンの成功イメージを脳内構築するだけ。
・・・何とかなるだろうか? 何とかするしかない。


件の彼のキャラが未だ分からないので、現在自分が出来る事はここまで・・・そんな所まで辿り着いたところで、ようやく大きな溜息を一つ。すっかり冷めてしまったコーヒーの残りを一気に飲み干す。


・・・・・・その時だった。心の扉が開いたのは。
思い出した! 何で忘れていたんだろう! あの頃の約束、大事な人との待ち合わせ・・・そんな、人生をも変える大事な事・・・すっかり忘れていた事を思い出してしまった!
思い出さなければ幸せで居られたのに・・・僕は、思い出してしまった!











昨日のスクラン、見逃したー!!(汗
*1


*1:超☆遅すぎ