また感想

・・・で、買って来たリプレイ2冊の感想とかそーいうのをまたつらつらと。




クトゥルフと帝国 リプレイ 『白無垢の仮面』
・・・軽井沢の某宿で、某100円ライター氏が「『クトゥルフと帝国』、まだ書いてます」「この前、娘が生まれました」「その瞬間は『バトルテック』で女の子キャラやってました」などと言っていたあの時から十ン年前・・・まさか、本当に『クトゥルフと帝国』が出るなんて・・・しかもリプレイまで発売されるなんて・・・・・・老害っぽく、リプレイを手にとり、ちょっと昔を思い出してジーンと来てしまいました。


で、まず率直な感想ですが・・・・・・うん、面白かったです。予想外にも。
・・・いや、マジでこれ結構良く出来たリプレイじゃあない!? 時々知識のひけらかしや「昨今のTRPGしか知らないおこちゃまプレイとは一味違うだろ?」みたいな筆者の傲慢が鼻につく部分もありますけど、総じて見ればかなり面白かったと言える出来だったかと。
「大きな一つのシナリオを3本に区切った」「最初に敵とヒロインを明確に定めた」「ハンドアウトを使用してPCの立ち位置をハッキリさせた」という手法が素晴らしかったと思います。このおかげで話があっちこっちに飛び回らず、状況もつかみやすく、読者としては話を追いやすい。KPは「クトゥルフらしからぬヒロイックな話」なんて言ってますが、寧ろ何の力も持たない・・・事件に首を突っ込む目的すら持ち得ない事が多いクトゥルフだからこそ、こういうヒロイックなシナリオにしてPLのモチベーションを高めるというのは有効な手段だと思います。
流石に今のゲームのようなクライマックス戦闘でのひりつくようなダイス目の応酬・・・というのは全く楽しめない作品ではありますが、そういうのとはまた違う「緊迫感」を感じる事の出来る良リプレイでありました。これならクトゥルフ全く知らない友人連中にも安心して奨められる出来ですなー。




異界戦記カオスフレア リプレイ 『暁の戦士たち』
多分、現在日本で出回っているTRPGの中で最も“アレ”*1TRPGと言えるであろう『異界戦記カオスフレア』のリプレイ。3篇収録で、第一話「断罪巨兵パイラーヴァ」は「GF 10th vol.3〜4」、第二話「ブライトストリングス」は「R&R vol.14〜15」よりの再録。そして第三話目の「史上最大の作戦」は書き下ろしという内容になっております。


前2話はそれぞれ初出の時に読んでいたので、実質第三話目「史上最大の作戦」の感想となってしまうのですが・・・いやー、相変わらずの“アレ”っぷりがたまりません!w 入れたツッコミの回数? 貴様は今まで食ったパンの(以下略
・・・あ、誤解無いように言っておきますがリプレイはとても面白いですよ? ええ、ここ数日購入したリプレイの中でも軽く上位にランクインされるほど・・・無論、たった1話だけで、です。というかたった1話だけとは思えぬ程に話は右へ左と揺れ動き、遂にはGMですら想像だにしていなかった展開を見せるくだりなんかは、爆笑と同時に“羨ましい”という羨望の想いすら生じる程。
ただ難点を言わせて貰うならば・・・これはこの第三話目だけでなく、このリプレイ全体の感想ですが・・・作品柄故、やはりとてつもなくマニアックなネタが・・・悪く言えば「内輪受け」な部分が、過去の様々なリプレイの中でもトップランクに位置付けられる程多いという点。しかもそのせいで本気でセッションすら中断される場面があったりして・・・いえ、自分は笑わせていただきましたが・・・これはダメな人はとことんダメだろうなーと思ってみたり。
・・・で、そんなとてつもなくマニアックな内輪受けの部分なんですが・・・見返してみると、一番の原因となってるのがMMO*2こと矢野俊策の発言だったりするわけでw あー、やっぱり田中天氏と心の奥底で繋がっているという噂は本当だったんだなぁと思い知らされますw
・・・でもアレですね。先日の「ルージュ3」との対比で、本当に嬉しそうに大暴走大爆走するやのにゃんの姿はこちらの心も和ませてくれますねw そしてやっぱりそんな王子演ずる『童顔』のイリアおうじょ/lァ/lァ(萌

*1:一応、褒め言葉w

*2:萌え萌え王子