リプレイあれこれ

なんやかんやでSW2.0リプ2巻も手に入り、ホクホク顔で読書に耽っておりましたB+Pです。
今日はその辺りの感想なぞを連々と書き綴りて日記の代わりにしたいと思う所存にて候。


ダブルクロス・リプレイ・エクソダス 1 悲しきランナウェイ
アライブ、ストライクに続く新たなDXリプレイシリーズがいよいよ登場・・・それが、この『DXリプレイ・エクソダス』。様々なシナリオギミックを毎回見せてくれているDXシリーズですが、今回は今までとは逆・・・「今居る日常を守る為に戦う」のではなく、「奪われてしまった日常を取り戻す為に戦う」というコンセプト。・・・考えてみれば、非常にDXらしいコンセプトなのに、この手のリプは今まで全く無かったんですよねぇ〜・・・正にコロンブスの卵的発想。
PL・キャラも見栄え的にバランス取れた布陣で・・・今回の目玉の一つとして、PC2であるエミリア・ラウラのPLはグループSNEの藤澤さなえ先生がゲスト参加という形になっています。さなえかわいいよさなえ(萌
他のPLも、PC1にデザイナーであるやのにゃん。マスコット的なビジュアルのPC3にしのとうこ先生、渋く皆を纏める大人の役所PC4に社長という「これで面白くならなきゃ嘘だろ!?」という理想的すぎる面子。勿論各人理想通りの素晴らしいロールプレイを見せてくれています。執筆は文庫リプレイでは新人も同然の伊藤“チワワ”和幸先生ですが、その出来はそれを感じさせないレベルに十二分に達していると思います。今後の話の膨らませ方に期待大。
惜しい・・・と感じる点をあげるとしたら、兎角展開が早すぎじゃあないかしら?という点。大半のDXリプシリーズと違い、初めから続刊が決定されてるっぽい今作。それなのに第1話目にして島からは脱出しちゃうわ、第2話目にしてXナンバーズはキャンペーンのキーマンたる01以外は全員出てきちゃうわ、早々にUGNの保護下に入っちゃうわ・・・1巻は2話かけての脱出劇。2巻でようやくUGN傘下に入る・・・とかいう流れが良かったなぁ。・・・まぁ、おそらく全何巻か分かっての執筆でしょうし、この流れも全て計算されてるんでしょう。そういう意味では些細な違和感ですな。
それと、第1話目・2話目共にボスがエミリアと強烈に関係ある奴なので、PC1・慎也のキャラが若干薄く感じられてしまう辺りも少々惜しかったなーと。・・・まぁその分、エミリアのキャラ立ちは素晴らしいものがありますが・・・エミリアかわいいよエミリア(萌


ダブルクロス・リプレイ・ゆにば〜さる 果て無きカーニバル
DXリプレイの中でも『ストライク』シリーズをも軽く仏契るイロモノ作・・・それが“ステージ:アキハバラ”を舞台にしたドタバタリプレイ3本を収録した、この『DX・リプレイ・ゆにば〜さる』。
・・・えー、まぁ、ワタクシGF誌愛読者なので・・・ぶっちゃけ前2本は既に読んでいるわけでありまして・・・よって今回初読なのは3本目の藤井“はにゃあ”忍先生執筆の「ティーパーティーへようこそ」。参加PCは、まさかの「フィン・ブースロイド(DXリプレイ・トワイライトから)」と「高崎隼人(DXリプレイ・オリジンから)」の2名。特にフィンがビックリ! かつての快男児の背中に憧れる、あどけなさを残した少年も、今やすっかり気さくでちょっとマッド入った老紳士・・・こういう時を越え、年齢が上がり、見た目や役割が変わったキャラの再登場というのは非常に嬉しいですね! フィンや隼人だけに限らず、この『ゆにば〜さる』・・・他の2本も歴代リプレイのあんなキャラやこんなキャラがまさかの復活、まさかの活躍、まさかの一面を覗かせてくれるので、DXリプレイファンならば一読の価値ありです。
・・・まぁ、リプレイのコンセプトから分かる通り、いつもの「ロイス/タイタス・侵食率等が生み出すドラマチックな物語」を期待して読むと手痛いしっぺ返し所の騒ぎではない大打撃を受ける一冊ではあり、実際話そのものを何か語れとか言われたらこのまま日記が数日間ステイシスするのが目に見える作品ではありますが・・・「あ、DXでこんなの許されるんだw」と笑いながら気楽に読む分には非常に楽しい1冊になっています。2本目の話「災厄の聖杯」はシナリオクラフトを使用してのリプレイになってますので、シナリオクラフトの使い方を知るための参考にもなります。
ところで必要最低限の衣服さえ着用すれば十二分だったのに、わざわざメイド服フル装備(カチューシャも律儀にちゃあんと着用)で街中に出てきてしまった春日一族の恭二さんは本当に素敵なキャラだなぁwwwwww


ソード・ワールド2.0リプレイ 新米女神の勇者たち2
実の事言うと、この『SW2.0リプ・新米女神〜』の第一巻は自分的にはあまり面白くありませんでした。
キャラ立ちも甘いし、その行動も「橋があるのに意味もなく川を泳いで渡ろうとする」など滅茶苦茶。全PLの言葉の端々に見える意地悪な思考、イマイチ抑揚も面白みもない物語・・・「でもまぁ、初のSW2.0リプだし…世界観を知るためにも暫くは我慢して買いつづけるか…」・・・そう思って購入したこの第二巻だったのですが・・・これが良い意味で予想を大きく裏切ってくれやがってくれました! 今月購入した3冊のリプレイの中では文句無く一番の面白さ。
第1(4)話目はオーソドックスな隊商の護衛ものかと思いきや、『SW』の名を冠するリプレイにしては破格の話の大きさを感じさせるオチにビックリ。・・・少々クライマックス周りの展開に吟遊的なものを感じるところはありましたが、それでも否応なしにこの先の話が気になります。
第2(5)話目はそれとは話も雰囲気も一変させてシティアドベンチャーのミステリーもの。とあるキャラのとある設定を掘り下げてのお話だったのですが、これまた「あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!『俺は“SW2.0リプ”を読んでいたと思っていたら“Waltzリプ”を読んでいた』」とか言いたくなる程の赤面&ちょっと良い話。クライマックス辺りの盛り上がりには、ちょっと目頭が熱くなりましたよ! まぁ戦闘直後の、2巻からの新キャラ・ムーテスの一言で色々台無し(良い意味で)になる辺りは「あーいつものSWリプだなーw」と安心しましたがwww
第3(6)話目は再びオーソドックスに戻りダンジョンハック。そしてそのクライマックスに登場するのは、B+PがSW2.0を購入して一番驚かされた、p61にも絵が載っている基本ルルブ1最強のあの敵! こいつ1体でも激強だというのに・・・相変わらずこのGMは容赦ないわぁ〜!(恐怖
その他世界設定を知る意味でも1巻以上にあれこれ参考になる部分も多く、話の大きくなり方といい、これは素直に3巻が待ち遠しい出来の1冊でした。大満足。
・・・あ。でもジークは1(4)話目ルーや、2(5)話目のソラと、連続して女性陣とのフラグへし折りつつ、お付きのルーンフォークPC(男性)を「こいつは俺のだ!」とか公衆の面前でのたまうのは止めていただきたくwww




・・・そうそう。リプレイ本編とは関係ありませんが・・・上記3冊全てに、通常の新刊案内とは別に折り込まれていたという辺りから、いよいよもってFEARの総力を費やしてる感が強く感じられて来ましたね。『アリアンロッド・サガ』シリーズ。
8/20に『リプレイ1』と『アルディオン大陸ガイド』。10/20には第二パーティーによる『アリアンロッド・サガ・リプレイ・アクロス』。12/20には第三パーティーアリアンロッド・サガ・リプレイ・ブレイク』。
どうやら『きくたけこりまいり』の記事によると、やはり田中の天センセのヴェルタニア・クロニクルに触発されての企画だったようで・・・シリーズものリプレイではありますが、やはりヴェルタニアのように結構あっさりとPCが死んでいくようなバランス・物語になるのでしょうか? 折角の戦記もの・・・どのパーティーからも脱落者なしというのもそれはそれで「戦記もの」としては味気ないし・・・。
個人的には、戦争の陰惨さという面もクローズアップした、重く深い、それでいて歴代シリーズに決して負けない感動を生み出す、素晴らしいリプレイを期待します。