生きて生きて生きて生きて生きて 生きて

『 やる夫が空を目指すようです 』



たまたま久しぶりにドラクォの音楽を聴いていて、たまたまドラクォをあちこちで検索してみてたら発見した代物。そのままの勢いで、音楽をかけながら一気に読みふけってしまったワケですが・・・これは面白い!




ラクォ・・・『ブレス・オブ・ファイアV ドラゴンクォーター』といえば発売日、近所のゲーム屋が開くのを待ちきれなくて、深夜コンビニにて入手。勇んで始めたら、わずか一時間足らずにて早くも詰みそうになり「…俺、このゲームクリアできるのか…?」と全身イヤーな汗をかき、それでも四苦八苦しつつプレイを進め・・・Dカウンタ70%後半でようやっとクリア*1・・・当然のようにセルフエコノミー発動で、顔中ぐしゃぐしゃにして泣きながらエンディングを鑑賞した後、外に出て“空”を・・・青空を仰いだものです。・・・今でも、コレを初回プレイ・ノーSOLでクリアできたことは、ちょっとした自慢だったりしちゃったりなんかしてぇ〜。


・・・まあ、世間的には「そのあまりにも高すぎる難易度」「流行に背を向けたキャラデザ」「物語自体も、シンプルではあるけれど、隠された『裏設定』があまりに多く、これまた初心者お断りな面が強い」という事もあり、速攻クソゲの烙印を押されて値下がりが酷い域まで達してしまった事で有名ですが・・・個人的には「好きなゲームトップ10」にも余裕で入ってくるほど大好きな作品であります。『オリジナルサウンドトラック』『攻略本×2』『設定資料集』は、ソフト同様発売日に即買いに走ったものです。
・・・・・・今でも自分は『ブレス6』・・・の方も勿論待ってはいますが・・・ではなく、『ドラクォ2』の発売を待っているのですが・・・チームも解散しちゃったし、もうダメなのか喃・・・orz




・・・さて、話を戻して『やる夫』。
まあ、この手のモノのお約束として、登場キャラが根こそぎ別の作品のキャラと変わっているわけですが・・・正直なトコロ、登場キャラの8割くらいは元ネタ知りませんw いえ、作品の名前は知ってます。ですが、それがどんな作品なのかはほっっっっっっとんど、知りません。よって、この手の作品でよくある「別作品のお約束ネタを持ち込んでのギャグ」が自分にはわからない。全くわからない。気づきもしない。たまーに入るレスにより初めて「あ、これ何かのネタなのね」と気がつく程度。更には、その別作品の設定をメインシナリオに組み込んで物語を進めている部分も多分にあるようで・・・これまた無知な自分にとっては反応を返し辛い部分。
なのに、それなのに読むのを止められぬこの面白さ&読み終わった後のこの心地よさ!!

なんっつーか・・・「これ、別にキャラを元々のキャラに戻しても十二分に話成り立つんじゃね?」というくらい創作部分が原作の設定にうまく合致しており、なおかつそれらを読ませるだけの“力量”が主にはある為、上記問題点がほとんど気にならない。それどころか、自分のわからなかった上記部分すら、読んでいくうちに「ああ、そんなカンジなのね…」と・・・ひょっとしたら、それも主の創作で、元作品は全然違うのかもしれないけど・・・さりげなく伝わってくる・・・それでいて、あくまで大筋である『BOFV ドラゴンクォーター』という物語からは一切ブレない。ブレないどころか、設定資料集ですらも突っ込まなかった部分まで、独自の解釈を加えつつ・・・なおかつ、それがトンデモ解釈とならないよう、丁寧に、丁寧に噛み砕きつつ『新エピソード』として織り交ぜていく・・・勿論『やる夫』系の作品なので、トンでもない所でのおちゃらけ・頻繁な下ネタ・ガックリくるようなギャグも満載なのですが、それすらも物語の中の閑話休題ではなく、必然であるかのように扱い、組み立てられており・・・・・・・・・・・・うん、気がついたと思うけど、途中から何か難しい事言って格好良いトコみせようかなー的文章を目指すあまり、全く意味を成さない文章になってるんだ!w


・・・まあ、小難しい事言おうと思って失敗したウッカリガッカリテイスト満載な自分はさておき・・・兎角面白い。これだけは偽らざる感想。この気持ちを語り合える友が居ない事が非常にもどかしいくらい。そう・・・これは正に、初めて『ドラクォ』をクリアした時の気持ちと、全く一緒・・・。
ラクォファンは勿論のこと、ドラクォを全く知らない人にもお勧めの逸品です。必見。

*1:正確には「ラスボス戦に突入」なのは、万人が理解している事でしょう。