あれこれ

先日買ったものの所感とかそういうものを。


アルシャードガイアRPG
この夏、FEARが全精力を傾けて送る期待の文庫TRPG! ・・・というのは、先のJGC情報でも十二分に感じ取れましたが、実際JGCの物販スペースではあちこちの店舗・・・GF、イエサブ、書泉、エンブレ、etc・・・で、まるで目玉商品であるかのようにドーンと平済みにされており・・・「何もここまで猫も赤子もガイア状態にしなくてもいいのに・・・」とちょっと笑ってしまいましたw


で、そんな『アルシャードガイア』なのですが・・・んー・・・まぁ、酷く大雑把に見れば『現代版アルシャードff』の一言に収まる作。とはいえ、本来B5版250ページ+αにもおよぶALFをものの見事に文庫に収めているというその事実はかなり驚愕です。・・・無論、その分情報量が減ったり、多少見辛く*1はなってはいますが、この程度ならば十二分に及第点。約400ページの文庫の中に、基本ルール、サンプルキャラ、13種のクラスの特技(10レベル分)、世界設定、パーソナリティズ、エネミー(40体)、シナリオ1本・・・と「ARAでも十二分に頑張ったと思ったけど・・・いくらなんでもこれは頑張り過ぎにも程があるだろw」とちょっと引くレベルです。
そしてルール部も、細かい部分で見ていけば色々とALFと違う、「おっ!」と思える部分は数多くありまして・・・中でもシナリオ的にもゲーム的にも色々面白い事が出来そうだなぁと思った部分は「結界」周りのルール。
単純に「結界張って、一般人の目から逃れて、はいお終い」ではない・・・「結界主は任意のキャラを選択して結界の外に追い出すことが出来る(判定による対決あり)」「結界内では『マイナーアクション』を使用する事で[飛行状態]になる事が出来る」「結界はHP有し、結界を攻撃する事により、これ破壊する事が出来る」・・・結界は、何も敵だけが貼れる特別なモノではなく、PCも特技さえ習得すればいとも簡単に貼れる代物なので、この辺りをギミックの中核に置いたシナリオとかも面白そうだなぁと今からあれこれ考えてみたり。


無論、これだけ詰め込みまくりのギッチギチに濃い内容だと、何処かにしわ寄せが来るのは明白で・・・Webラジオで言っていた「溜まり場」および「何の能力も持たないキャラ」関連のルール・・・これが正直ガッカリにも程があるレベルでした。
まぁ、後者は「あくまで例外」とは言っていたので、まだ許せるのですが*2・・・「溜まり場」の方は・・・まぁ、確かに溜まり場が作れると言えば作れるのですが・・・正直、単なる「アイテムの一つとして“住居”が持てる」というだけというのは・・・ねぇ? もっと個別に設けられた・・・ARAのギルドルールのようなものを想定していただけに、この部分はかなりガッカリな出来でした。・・・上級ルール辺りで、もっとしっかりとしたルールを設けてフォローして欲しいです。


何はともあれ、ルールブックというモノは、実際に使ってみなくてはその良さも悪さもわかりません。・・・なんだかどーにも暫くはセッション行う予定が組めなさそうな空気を感じたりしてる今日この頃で、続々と方々で上がってくるガイアのセッションレポを憎しみの篭った目でついつい見てしまいがちなワタクシではありますが、近いうちに何とかみんなを騙してでも1度はプレイしたいなぁと色々画策する日々にて候。
・・・あー。セッションしてェなぁ・・・(渇望




アルシャードガイア リプレイ 「明日へのプロファイル」
ルルブと同時発売のやのにゃんリプレイ。


基本ルルブと同時発売だけあって、つくりは実にプレーン。それでいて「ALGをプレイする際、どうプレイすれいいのか?」が、GM面から見てもPL面から見ても色々と参考になり、「俺もALGやってみてぇ!」と思わせてくれるという、教本として・・・そしてリプレイとしてはかなり理想的な作品だったと思います。


1本目は、入門用としてごくごく簡単なシナリオ・・・敵もそれほど大きな敵ではなく、正にクエスターとしての最初の敵といった風情。2本目はうって変わってかなり強大な敵&やのにゃんお得意のPCの心情にまで踏み込んだシナリオ作り・・・と、同じリプレイ内同じGM同じキャラでありながら、かなり毛色が違う・・・それでいてシナリオなどに全く無理が無い点も好評価。「ALGは、小さなお話から世界を揺るがす物語まで簡単にプレイ出来る」という点をアピールした作りは、正にルルブと同時発売のリプレイとしては理想的な作り。ホント、やのにゃんは一線級のリプレイ書きに育ったなぁ・・・しかも凄まじいスピードで(驚


あえて苦言を呈するならば・・・お話の中核を成す「星のシャード」の話が全くこれっぽっちも片鱗さえも残念ながら申し訳ございませんがオチてませんw つまり、「結局“星のシャード”って何??」という部分が全く解明も追及もされないまま、ただただ「凄い力を持ってて特別なシャードです」のまま終わってしまう辺りが、ちょっと気持ち悪かったです。
これはアレかな? 素直に「続編希望!」と言っておけばいいのかな? 続編が出ればその中で追々語られるって寸法カシラ? よーし、パパ大いに期待しちゃうぞー!
「ALGリプレイ続編希望!!」




ダブルクロス・リプレイ・オリジン 『未来の絆』
今までも数多くのリプレイを読んできましたが・・・ここまで最終巻が待ち遠しく、それと同時にこれほど最後を迎えたくない、もっと続いて欲しいと思ったリプレイは初めてでした。
ダブルクロス』のデザイナー・矢野俊策氏直々にGM・執筆したオリジンシリーズ、最終巻です。


まず結論から述べると・・・面白い/面白くないで答えるならば「気が狂うかと思う程面白い」。思い出の分が加算されているので、微妙に「フォーチューンの海砦」の方が上ですが、それでもオリジンシリーズが心のリプレイ第2位に、他を寄せ付けぬ勢いでランクインです。


・・・さて、ここで「オリジン4巻ここがすげー!」「オリジンシリーズ兎に角買えー!!」とか言いたいことをだらだらと書き連ねるところなのですが、正直賞賛の言葉だけで軽く100行とか行きそうなので、ここはあえてその逆・・・自分の中の有り余る賞賛の言葉の影に埋もれそうなネガティブな「気になった点」を述べてみたいと思います。・・・ホラ、ワシ、永遠の中二病じゃし!w


兎角そのシナリオの練りこみ具合、それでいてそれが単なるGMのお話独演会にならないようにするギミック、毎回魅力的過ぎなNPCを出しながらも、あくまでPC主体となるように作られたお話、そしてそれに全身全霊で応え、セッションの質を何倍にも何十倍にも何百倍にも高めてくれるPL達・・・先も述べましたが、一番好きなリプレイは「フォーチューン」なのですが、一番完成度が高い・一番凄いと思った・一番人に奨めたいと思ったリプレイならば、文句無しにこの「オリジン」シリーズを、自分は挙げます。
ただ・・・一つだけ難点を言わせてもらうならば・・・はっきり言って、逆に「完成度が高すぎる」かと思います。
他の多くの良作リプレイは、読んで「俺もこんなセッションしてー!」「○○って面白そー!俺もプレイしてみよー!」と思うのですが、オリジンシリーズはあまりに高レベルすぎて・・・正直プレイ意欲は何だか下がるんですよねー・・・自分w 「・・・こんなレベルのプレイ自分には絶対無理だ・・・」「ダメだ・・・このリプレイに比べたら自分たちのプレイなんて稚拙過ぎて・・・」って。
自分、リプレイの本意はやはり「読んで、そのゲームそのものに興味を持ってもらうこと」「プレイへのモチベーションを上げる事」にあると思うので、その点オリジンシリーズは、読み物としては過去最高作品だけど、ゲーム紹介としての部分はちょいとハードルが高いかなぁ・・・と思ってみたり。「あとがき」の「TRPGを続けている限り、このリプレイ以上に面白く、感動的なセッションは必ずできます」というやのにゃんのメッセージに「いや、絶対無理だって!」と素で突っ込んでしまいましたよw


・・・とまぁ、その1点“のみ”が気にはなりましたが・・・言うまでもなく、上記気になった点なんてのは自分個人の問題だし、それも自分の腕が稚拙な故に生まれた事なので・・・その・・・ぶっちゃけ欠点なんてありませんw 未だにシリーズを読んだこと無い人は、今すぐ近所の本屋なりアマゾンなり何なりで4冊纏めて買うように。この下らない日記を読んでる無駄な時間がありながら「オリジン」シリーズを読んでない奴はアホです。バカです。物狂いです。っつーか生きてる価値ありません。っつーか読め。必ず。絶対!!!


そうそう、もう1点賞賛したい事が・・・。
個人的に「すごいなー」と思った部分・・・それは、しのとうこさんが描かれる各巻の表紙絵。これが色調などで見事に起承転結を表しているかと!
1巻からは、“青”のイメージ・・・瑞々しさ、初々しさと同時にこれからの物語へ真っ直ぐ向かっていくという印象が感じられ、“紫”を基調に置いた2巻からは、その物語同様のままならなさ、困惑、不安・・・といったイメージを感じ、続く3巻では全体的に“黒”っぽい絵にする事により、暗い、暗い過去と先行きが全く見えない未来という暗雲たる状況を感じさせ、そして最終巻4巻では、まるで“夜明け”のごとき背景・・・正に『未来の絆』を感じさせてくれる色調・・・ほんと、この構成は見事の一言。4冊を並べて見ているだけで胸が熱くなって来ます。


何はともあれ・・・いやー、このリプレイに出逢えたという事実が幸せでなりません。
矢野俊策ことクレバー王子*3・・・本当にありがとう&お疲れ様でした!




●Role&Roll Vol.24
JGC2006にて先行発売だった代物。そして、JGC2006で購入した唯一無二の代物。


今回の目玉記事は、バカゲ好き好き大好きな人ならきっとみんなお気に入り*4に違いない『異界戦記カオスフレア』の追加設定&パーソナリティズ&サンプルキャラ&シナリオフック&追加特技&追加ブランチ&追加装備&シナリオ・・・って、やりすぎだ!!w
今号だけに限らず、カオスフレアは毎号毎号追加設定&データの山なので、ただの1号すらも要らない号というのが出てこないのが恐ろしいです。多分、完全なカオスフレアをプレイする為には基本ルルブにサプリ1冊に加え、R&R誌が10冊近く必要になると思います。や、優しくねェー!!ww


そしてそんな追加設定の詳細を述べさせていただきますと・・・まず、タイトルが「リオブレード魔法学院」・・・この時点で、カオスフレアを知ってる人ならある程度読めちゃうと思うのですが・・・・・・。
・・・話はちょいと変わって、先日、自分と同じく『アルシャードガイア』を購入したらしい神月白兎氏とメッセで話していたのですが・・・氏はガイアのサモナーやルーンナイトのアレっぷりソレっぷりにえらく感銘を受けたらしく、終始笑いっぱなしだったのですが・・・・・・氏がこの記事を読んだら・・・そして『異界戦記カオスフレア』という作品を知ったら、多分笑死するだろうなぁと真摯に思ってみたりw
えー、「リオブレード魔法学院」なんて名前がついてますが、ぶっちゃけ「蓬莱革命ボグワーツの奇妙な冒険!」とでも称した方がよりそれっぽいかと思いますw “蓬莱学園”ばりのミステリー&混沌スポット満載、“少女革命ウテナ”ばりのNPC&指輪を巡った決闘、まんま“ハリポタ”パク・・・リスペクトな魔法学院、これは“ジョジョ”もしくは“舞-Hime”っつーかスタンド使いとかそういうのをやれって事ですね的なブランチ「顕現者」、“ネギま!”を思わせるNPC&サンプルキャラ・・・そしてそんな中に、何食わぬ顔で混在しているコンボイ司令官!!www*5


えーと・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・えっと・・・・・・・・・・・・・・・・・・ナニコレ??w


・・・というワケで、今号はコレのインパクトがあまりにも大きすぎて、繰り返し読んでは爆笑して、本を閉じて、また開いて爆笑して・・・を繰り返してる為、他の記事はまだ手付かずの状態でございます。いやー、カオスフレアはほんっっっっとうにバカ*6だなぁー!www

*1:とはいえ、ARA同様に文庫TRPGにしては別格級に見易い。

*2:それでも「こんなモノ載せるくらいならデータ等を纏めたページを巻末につけろよ」と思いましたが・・・って、ARAの時もこれ思ったなーw

*3:「逆!」とかいうツッコミは受け付けませんw

*4:注:神に誓って誉め言葉です。

*5:勿論、学園関係者でスよ?www

*6:注:極上の誉め言葉。