『アリアンロッド』セッション 「ゆずれないたからもの」
※ まぁ、例によって文章長いので、興味ある人だけどーぞ。
ＧＭ：どらんく
・ミルクレッテ・ライト
ＰＣ１ １２歳 female ヒューリン ウォリア―／サムライ
幼い頃から御伽噺、大衆小説の中に登場する「勇者」「英雄」に憧れを抱く少女。その影響からか、農作業の合間にも大剣の訓練を欠かさず続けており、今では年齢に相応しくない剣技を披露するまでになった。
性格は良く言えば素直、悪く言えば朴訥。人を疑う事を知らず、兎に角思い込んだら一直線。それ故なのか・・・子供ならではなのか・・・時折ドキッとするような残酷さを見せる事もあるが、基本的には悪い人間ではない。
幼い頃に家の地下倉庫でリエルと共に見つけた謎のペンダントを「勇者の証」として大事にしており、今シナリオではそれがきっかけとなり物語に巻き込まれることになる。
ＰＬ：新さん坊
・リニス＝エル＝クィット
ＰＣ２ １１歳 male ヒューリン シーフ／ウォリア―
ヒューリンの父と、フィルボルの母を持つ少年。愛称で「リエル」と呼ばれる事が多い。
幼い頃はエルクレストの町に住んでいたのだが、何らかの理由あってか今の村に移住。そこでミルクに出会うことに。
その頃からのミルクの幼馴染であり、同時にいつも無茶ばかりする彼女を抑える役。・・・尤も、タダでさえ気の弱いリエルが猪突猛進なミルクを実際に抑えているかどうかは・・・まぁ、想像にお任せするといったトコロｗ
とはいえ、父譲りの槍の腕前と、母譲りのトラップ探知／解除能力は超一流であり、リエルが居たからこそミルクも今まで無事で居られたのであろう事は想像に難くない。
ＰＬ：掛茶
・レン・レガイア・レア・レナード＝レイン・ヴァキンズ
ＰＣ３ １３歳 female フィルボル アコライト／メイジ
世界を救うため滅びの山に邪悪なるアーティファクトを葬り去る冒険を成し遂げた伝説の英雄の子孫。今はフィルボルの中でも珍しい錬金術師の家系・・・それがヴァキンズ家。レンはそのヴァキンズ家の出身。今はエルクレスト・カレッジにて学問を修める毎日。
兎角魔法・科学に関する探究心は人一倍強いのだが、それ以外に関する部分・・・特に思想哲学に関してはまるっきり関心を示さず、おかげで神学の単位は壊滅状態。それ故今回の物語に関わることになる。
性格は一言で言えば「チンピラ」。口も性格も悪く、そのくせ上昇志向だけ強い。事あるごとに悪巧みを企てていて、目下の対象は、自分がプリフェクトになる為に邪魔な存在・・・現プリフェクトの“あの”お方ｗ*1
ＰＬ：Ｂ＋Ｐ
・アウリーヤ＝Ｐ＝ストナー
ＰＣ４ １５歳 female ヒューリン シーフ／シーフ
年齢に相応しくない鋭い目と、それ以上に相応しくないストイックにしてニヒリズム溢れる性格を持った少女。ヴァンスター帝国領より流れてきたという噂もあり、その辺りに彼女の並外れた冷たい目の理由があるのかも知れないが、本人は黙して語らず。ただただ無慈悲に両手に構えた短刀を振るい、敵の命を刈るのみ。
レンと同じエルクレスト学院生であるのだが、悪友とは違い全ての分野に関して高い成績を叩き出しており、頭脳明晰・文武両道・容姿端麗と、絵に描いたような完璧超人っぷりに、学院側からも稀に見る逸材として注目されている。・・・正直、何故に神学および運動の授業がダメダメで落第寸前なレンといつもつるんで居るのか不思議なくらいである。
ＰＬ：ユンの字
今回ＧＭを勤めるどらんく氏は、実質ＧＭやるのはン年だか十ン年だかぶりになります。
そんな彼のやる気を引き出したのが、『アリアンロッド』のリプレイ「ハートフル」シリーズです。
元々ファンタジー学園ものなどがえらくお気に入りだった為か、当シリーズを貸して程なくして「ＧＭやってみようと思う」という旨の相談を受け、ならば丁度良いと「エルクレスト学園ガイド」を紹介して、シナリオ作成のアドバイスなどもして*2・・・そして今回、こうしてセッションを迎えることに相成りました。
学園もの*3で、ちょっと良い話系の、文字通りの“ハートフル”なシナリオ・・・今回予告や、ハンドアウトを貰った段階では、確かにそんな雰囲気漂う物語でした。そ れ が あ ん な こ と に な る な ん て ・ ・ ・ ｗｗｗ
物語の骨子は実にシンプルで過不足無い内容。
PC1:ミルクとPC2:リエルが住むエルクレスト近郊の農村。その農村付近にある今は放置された修道院に魔物が住みつくようになり、幸いまだ被害はないものの、村人は不安感を募らせていた。
一方PC3:レンは足りない単位と引き換えに、その寂れた修道院に隠されているという魔導書を確保してくるというお使いを頼まれ、腐れ縁の親友PC4:アウリーヤと共に村へと向かう。
そして、ミルクが大切にしているペンダントをいきなり目の前で盗んで行くヴァーナの少女・ルビイが出てきーの、ミルクとリエルがそれを追いかけてたら食料を探していた魔物の一団にルビイが捕まりーの、その場に偶然エンカウントしたレンとアウリーヤと共にミルクのペンダントと魔導書を手に入れるため、廃墟と化した修道院に突入しーの・・・ってまぁ、そんなカンジのシナリオ。
・・・んでまぁ、シナリオを進める事に関しては皆が皆、実に協力的だったのですが・・・その・・・フレーバーというか・・・・・・演出面・ロールプレイ面で皆が皆、大暴走オーバーラン緑緑緑２マナ状態でして・・・・・・
「我々は勇者に仕える為にはせ参じました。さぁ勇者様！ 先陣を切ってＧＯ！」とか言って常にミルクをそそのかし肉の壁扱いしようとし、出会うＮＰＣ・敵全てに暴言／脅しをかける腹黒アコライト・レン。
それに乗っかるように善良なる村の少年少女をコマ扱いし、敵と戦う時は常に戦国残酷絵巻むーざんむーざん的な言動・描写も忘れない心がダークサイドに落ちてしまったようなシーフ・アウリーヤ
勇者様扱いに調子に乗りまくり、いつのまにか「悪・即・斬！」が信条の、アウリーヤすら凌ぐまっくろくろすけ発言を繰り返すようになってしまったSt Valentine's Day Massacreウォリア―・ミルク。
ただ一人緑一点にして最年少のリエルだけは、非常にまともなロールプレイ、善良な言動で頑張ってくれていたのですが、元々“気が弱い”という設定で組まれたキャラであった事をいいことに、発言の度にレンが超☆ドス黒い声＆表情で威嚇＆威圧。可哀想に唯一の良心たる少年の言葉はことごとく封殺される事に。
いえ、みんなそらもうゲラんゲラん笑いながら超☆ノリノリでプレイしてたのは確かなのですが・・・ことある度にＧＭ・ＰＬ問わず皆の口からこぼれる「ハートフルじゃあNEEEEEEEEEE!!!!!!!!!」という叫びがとても虚しく響くセッションでしたｗ
ミドルのメインとなる修道院の探索＝ダンジョンハックは終始そんなヒデェノリで進められ・・・
「安全を考えて」という建前、「倒せば成長点ひとり１点追加！」という本音の元、わざわざ裏口には入らず、修道院正面口を見張っていたフォモールを撃破。その後、中の奴らの退路を塞ぐ為、裏口を封鎖*4。
続けて修道院の使われなくなった浴室内に、囚われたヴァーナの少女・ルビイを発見。宝物を盗まれた恨みとはいえ、即処刑しようとする暗黒ファンタジー世界の住人ミルクを宥めつつ、レンとアウリーヤの
修道院中をうろつきまわりつつ、魔導書が収められている礼拝堂へのカギを探しまわる・・・ように見せて、金目のものを根こそぎ集めてまわり、何も無ければモノにまで八つ当たりを始める我々*5。
・・・・・・で、でもフツーのファンタジーTRPGならフツーの行為だと思うワケYO！ 別段悪い事してるようには見えないと思うのYO！ っつーかみんなだって同じようなこと、いつもしてるだRO！？ もっとヒデェ事、いつもしてるだRO！？
・・・まぁ問題は、これがハートフル路線を狙って作られたシナリオ内での行為だということであるわけですが・・・ｗ
そしていよいよクライマックス。
クライマックスでは、自分が習得していたスキル【インヴォーク】＆【マジックブラスト】のおかげで、全員回避ダイスが３ｄ６以上・・・元々【バタフライダンス】を持っていたアウリーヤに至っては、素で４ｄ６回避というフザけた状態に。
ＧＭは、元々いつもダイス目の悪い輩なので、敵のボスの範囲魔法攻撃を全員普通に回避してみたり、そもそも受けた攻撃が２発だけ・・・だっけ？・・・だったりと、そらもう文字通りの圧勝＆大虐殺ｗ*6 模擬戦では良い勝負になったのになぁと始終首を傾げっぱなしなＧＭに対し、自分は予想通りに各スキルが働いてくれて大満足。いやー、久しぶりにスカッと勝ったなァ〜！ｗ
そしてエンディング。
無事魔導書を手に入れ学園に戻り、今回の事の顛末の報告および、そこで見つけた逸材２人を学園に推薦するレンとアウリーヤ。
数ヵ月後、学園から招待状が届き、いよいよホンモノの勇者への道を歩むべく、躊躇するリエルを引きずるように村を後にするミルク。
舞台をいよいよエルクレスト学園に移し、果たして４人の物語はどのように紡がれて行くのか？ この先本当に“ハートフル”な学園モノになることはあるのだろうか？ そしてＢ＋Ｐがセッション中、ミルクとリエルの出目が良い度に言っていた「あの力は…！？」「まさかこんな場所で…しかも、同時に見つかるなんて…」という言葉はちゃあんと拾われるのか！？ｗ 兎角、今後も楽しみにしてますので、あんじょうよろしゅうたのんますぜ、ＧＭ様！ｗ
【習得成長点：１５点】
