Replay:ゲヘナ〜アナスタシス〜 「黒鏡の獄の煌少女」

発売はえっっっっっらい前だったのですが、身近な本屋で発見出来ないでいた&値段の高さからちょっと放置していた『ゲヘナ 〜アナスタシス〜』リプレイ。無印『ゲヘナ』のリプレイから数えて3本目のシリーズの最終巻、今更になってようやくゲットでございます。


まず結論から述べてしまうと・・・今のところ、今年読んだリプレイの中では3本の指に軽く入る程までに素晴らしいリプレイでした! 近年・・・いえ、自分のリプレイ読み人生においてもかなりの勢いで上位にランクインされました。
TRPGとしての戦闘や判定描写・ギミックの面白さ、各PCの立ち具合、物語のきちっと締まった起承転結・・・これは久しぶりに好みとかそういう個人的な感情以外でケチをつけるところが見当たらない傑作です。
同じ『ゲヘナ』の傑作リプレイ「シェヘラザード・・テイルズ」に並ぶ・・・否、向こうに比べて“重い”雰囲気がつねに付き纏ってる感などはあまり感じられない分、個人的にはこちらの方が好きと言えるかも。王道の展開を、王道でありながら各部で捻りを入れつつ、かつ「ここはやっぱりそうだよなァ!!」という燃え展開は寸分の狂いもないタイミングで差し込んできてくれて・・・先日のレポも書かずにこんな時間にいきなり感想書いてる時点でどこまで自分のツボに入った作品だったのかは内輪の方ならわかっていただけるかとw
絵の方も現代ファン層に受けやすい可愛らしい絵柄でありながら、悪役・怪物・背景などもキッチリと手抜き一切なく描きこまれてるし・・・エンディング/エピローグの1枚絵の素晴らしさも含め、これまた個人的には近年稀に見るほど好きな絵柄です。


勿論、「個人的な感情以外でケチをつけるところが見当たらない」と言ってる以上、個人的な感情部分で気になる点はありまして・・・これは前巻の感想の時にも述べたけど、やっぱり「PC=PL」な記述方法はちょっと飲み込みづらいものがあります。特にラブなコメが入る場面では、まるでGM含む参加者同士が実際にちちくりあってるように見えてしまって・・・その部分さえなければ大教授ビアス様ばりに1000点をつけてあげたくなる出来なのですが・・・でもまぁ、その部分を差し引いても上記の通り今年読んだ中では仏契で上位のリプレイ/リプレイシリーズでした。読み終わった後に、思わずスタンディングオベーションしちまったズラよ。4人の享受者達に、心からの偽り無い拍手!
・・・そういえば、『ゲヘナAn』はオンセでプレイはしたけどカジュアルではまだやった事なかったんだよなー・・・・・・今度GM頼まれたらやってみようかなー。










・・・まぁ、そんな作品の素晴らしさとは全く別に・・・


最近、ニコニコでずっとこんなシリーズをゲラんゲラん笑いながら見ていたせいで、p72のジェスたんのセリフ・・・『このドMが!』で死ぬほど吹いてしまった俺が居るわけなのだがorz